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22年目の冬

今年の今日は、盲学校の仕事仲間と新年ランチ会&作業日でした。
私のために、お祝いのご挨拶は抜き、なんて気遣いをしてくれる仲間。

食べて笑って、笑って食べて。
ホテルの喫茶店で普段だったら絶対に飲まない1杯800円のコーヒーを飲んで、そこでも尽きることなく話し笑いあって…でも、やはり帰り道は静かに震災の日をしのびました。

あの日の衝撃は体が忘れないんだよね、といった人は今神戸から離れ、22年の間の出来事を一つ一つ並べて、こんなに時間が経ってることは頭はわかってるけど心と体がまだ、数日前のように覚えてると言って涙を流しました。

母親が認知症になってから、毎朝「地震や!はよ逃げ!」と騒ぐようになったという人もいました。

この話をしている間中、私は海のもとに帰りたくて帰りたくて仕方がなかった。
もし、この瞬間に大地震が起きたら海は…、と怖かった。
あの日、地震だけでなく私自身の身に起きたいろいろなことを思い出したくなくて、海と歩きながら穏やかな時間を過ごしたくて早く帰りたかった。
それなのに、海の顔を見たら、ちゃんと普段の自分だったよ
おかしいね…
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みんなの記憶はまだまだ風化していませんでした。
Commented by セナママ at 2017-01-17 22:50 x
22年前…私にはまだ関西方面に知人はいませんでした。だからテレビからの情報だけで、実は何も伝わって無かったんでしょうね。これからそうは行きません。九州にも関西にも、ウランっこが居ます。ワン達の繋がりで、東北や北陸にも。
『なにもかわりないでしよ』ってお出迎えしてくれるワン達との生活が、なんて幸せなんだろうね。
Commented by ワンコのかあさん at 2017-01-18 09:06 x
セナママさん、22年前の経験がなかったら、もしかしたら東北のことは他人事のように見ていたかもしれません。
経験というものはものすごいものですね。
22年前、私は友人やサポートしていた盲留学生の間を走りまわっていました。
今だったら到底できない。
若かったんですね(^^)

サニーたちが来て、ワン友さんが全国に広がり、そこで起きる災害は他人事ではなくなりました。

海がいなかったら、自分のことだけ考えてればいい。
良くも悪くもね。
でも、「おかえりでし」って迎えてくれる海がいる限り、多くのワンコやニャンコやそのほかの命にも心が向かう。
海は私が人間らしく生きていくことを常に教えてくれています。
私なんて海に比べるとちっぽけなものですわ。
by yukiba20 | 2017-01-17 22:01 | 親戚ワンコ | Comments(2)

自称犬小屋?に住む盲導犬の引退犬で天使になっちゃったユキばぁとアリサ、とキャリアチェンジ犬サニー&家庭犬ルナ。今は海と一緒に暮らすワンコのかあさんです。(絵は小山るみこさんの許可を得て掲載しています。)


by ワンコのかあさん