盲導犬の歩行の安全を願って03
2017年 10月 15日
昨今、盲導犬ユーザーによる虐待が話題になっていましたが、盲導犬に対して晴眼者(一般人と言われる人たち)の虐待行為と言われるのもあることを忘れないでください。
私には、盲導犬ユーザーの友人が数人います。
その方たちは、パートナーをとても大切にしています。
愛犬家と言われる方とは視点が少し違うと思いますが、私は似非愛犬家なんぞ足元にも及ばないと思っています。
その方たちと歩いていると次のような場面に繰り返し遭遇しました。
☆盲導犬を試す行為
本当に抵抗しないか、我慢するか試すために、かばんや傘で鼻面をたたく、など。
傘や棒状のもので突く。
蹴る、殴る、たたく。
食べ物を口に入れようとする。
☆盲導犬に悪戯する
交差点で止まっていると、耳を引っ張る。
エスカレーターなどでチョンチョンと突いている。
☆歩行妨害
盲導犬が人を避けて歩いていると、わざと直前を左右に蛇行して歩く。
自転車で前に出て、前方を塞ぐように急停車する。
私は、そういう時は必ず注意しますし、場合によっては「盲導犬が働かなくなったときは損害賠償の訴訟を起こすことにもなりかねない」と伝えます。
これらが繰り返されると、犬は仕事ができなくなります。恐怖から仕事を拒否するようになります。
特に歩行妨害は、進んでいる方向が分からなくなります。
単独歩行をしているユーザーと盲導犬は大きなストレスがかかっています。
もしかしたら、それがユーザーの不安からくるイライラで「蹴る」などの行為の繋がっているかもしれません。
あなたは、盲導犬を見た時どうしていますか?
彼や彼女たちが歩きやすいように道を譲ってやっていますか。
残念ながら、道を譲る人はほとんどいません。
自分たちが何もしないで、ただ、盲導犬は可愛そうだというのは偽善です。
今回の事件も、混雑するホームで、ほんの少し道を譲ってもらえたら起きなかったかもしれません。
画像を撮るのも見守りなら、その前に、ユーザーに声をかけて歩きやすいように誘導するのも見守りです。
あなたならどうしますか。
ちなみに私は、盲導犬をもらって1度も単独歩行をしたことがなく、ヘルパーと歩いて、盲導犬をペットにしている人のことは盲導犬ユーザーとは言いません。
ラブ暮らしにとって悲しい事実ですが、このような事はあってはならないので、勝手ですがシェアーしちゃいました。
ユーザーの虐待ばかりが取りざたされる中、自分たちはどうなの?と考えてもらいたかったので嬉しいです。
私は、もしかしたらこの盲導犬の出身協会の指導方針かもしれないと思う部分もあるのです。
働く犬たちの環境は今の日本ではどんどん悪くなっている傾向にあるのが悲しいですね。