引退後の初仕事Ⅰ
2006年 01月 25日
学校から問い合わせのあったのは、「盲導犬のお話をしてくださる方ご存知ありませんか?」と言うものでした。
以前からお願いしていた方は、就職なさって時間が作れなくなっていましたので、顔見知りのパディー君のユーザーさんにお願いしました。
その時先生に、我が家には引退犬とキャリアチェンジ犬がいることをお話したら、是非連れてきてほしいということになり、アリサが同行することになりました。
パディー君のユーザーさんは、お話がとても上手です。
子供達は時に笑いながら、時には真剣にお話を聞いてくれていました。
アリサのことも少しだけお話しました。
「私、アリサ知ってる~。サニーとかルナと一緒に公園で会うもん」
「ぼくも知ってる~」
何人かの子達がそう言ってくれました。
おなじみさんもいれば、初めての子もいますが多くの子達がアリサたちを知っていてくれたのです。
「アリサたちは人が大好きだから、出会ったら声かけてね。とても喜ぶから。」
お話の後に、「アリサちゃんを触らせていただけないでしょうか」と申し出がありました。
もちろんOKです。
「パディーも良いですよ~」
と言っていただき、暫しのおさわりタイム。
あちこちから手が伸びてきて、もみくちゃになりました。
パディー君もアリサも子供達の中に埋もれてしまいましたが、2頭の犬たちは嬉しそうに尻尾ふっています。
帰りに女の子が寄ってきて小さな声で聞きました。
「今日も公園にいる?」
アリサはまた新しいお友達が出来そうです。
もちろん、サニーとルナもね。
子供たちも、嬉しかっただろうな〜。
ごくちまも、たまにおりこうしゃんな盲導犬や、訓練ちうのちびたワンコを見かけるんだけどね。
話しかけたり触りたくて、うずうずしつつも、ぐぐーっと堪えてるのだ。
今頃、アリサ、夢の中で、子供たちと遊んでるのかなぁ。。。
くーーーっ。
アリサちゃん、学校デビューおめでとう! アリサちゃんが、ワンコのかあさんの所に来た時から読みだしたので、なぜだかアリサちゃんには特別な感情があるので読み終えた時には胸が一杯になりました。公園で、新しいお友達とサニーちゃんとルナちゃんと楽しい時間を過ごしているアリサちゃんの姿がウルウルの私の目の中に見えるよ。
病気だからハーネスつけるのはつらいらしいけれど、お仕事は嫌いじゃなかったんだなって思った。
学校に入ったらお仕事モードになって段差のあるところ全部止まって教えてくれるの。
誰もいなかったら泣いちゃってたわ。
ありがとうございま~す。
時には盲導犬だった頃の片鱗を見せながら、少しずつ普通のワンコになって生きます。
今までは動作の鈍い年寄り犬と思われていたアリサでしたが、学校に行ってきたおかげで、子供達がアリサを見る時の目にいたわりと優しさが加わったような気がします。
私が百万言尽くしても叶わないことをアリサたちは一瞬で伝えてくれますね。