暑い日に

b0008217_21163523.jpg夏は嫌いです。
暑さに弱いから嫌いなのではありません。

夏には多くの別れがありました。
かけがえのない人たちの多くを夏の暑い日に見送りました。

我が家にとっていないと言うことが考えられない犬たちを4頭見送った内3頭は暑い日でした。

私には特別な犬がいます。
名を涼介と言いました。
私の最も苦しい時代を支え続けてくれた仔です。
大きなストレスを抱えた日は必ず、私の顔が彼の顔と向き合うように寝ていました。
普段は足下で寝ているのですが、「だいじょうぶ、ボクがいるから」と言うように私の鼻に鼻をくっつけるように寄り添って寝てくれていました。
どうしてかわかりませんが、彼には私のつらい日がわかっていたようです。
他人には怖い犬でしたが、家族には優しい仔でした。
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彼はリンパ腺腫で13歳で亡くなりました。
暑い夏の日でした。
朝私が目覚めると、待っていたかのように私の手の中で「ク~~」と小さな小さな声で別れを言って旅立ちました。
彼が亡くなったとき大切な家族を失ったと思いました。

私の悲しみがあまりにも深かったのでしょうか、夫は言いました。
「そんなにつらいならもう犬を飼うのはやめよう」
私は反論する言葉がありませんでした。

次の日の朝、食卓に1冊の本が置かれていて、その本には栞が挟まれていました。

栞には息子の字で
「犬を亡くして、悲しみだけが大きいのならもう犬と暮らすのはやめなさい。でも、悲しみよりも楽しかったこと嬉しかったことの方が多かったら、また犬と暮らせば良い」
そう書かれていました。
彼が考えたのか、何かの引用なのかはわかりませんが、おかげで私は、今でも犬と暮らしています。
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暑い夏
今年は、親戚ワンコを送りました。
元盲導犬だった「ハノン」は14歳5ヶ月でした。
親戚ワンコの死は、うちのワンコの死のように悲しいと初めて知った夏です。
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Commented by HAL at 2006-08-04 22:09 x
夏のお別れ・・・かあさまも夏に悲しいお別れが沢山・・・
ハノンさんのご冥福をお祈りいたします。
かあさまが元気になられますように。

涼介君、凛々しい顔立ちのワンコですね。
かあさまを支えてた強さと優しさが感じられます。
ステキな子でしたね。

ハルと一緒に寝ているのですが、夜中に目をあいたら私の顔の傍にハルの顔があって、ハルも目を開けていて、そしたら「う~」って唸られました、私?!
いつか、これも愉しい思い出になる時が来るんでしょうね。
Commented by ROKO at 2006-08-05 00:02 x
胸が締め付けられます。
でもわんこ母さんの周りにはいつも優しさが溢れていますね。
もうこれ以上の悲しみはないだろうと思われる出来事も
その優しさが次のステップに進む原動力となり得るのでしょう。
ハノンちゃん、涼介君を始めとするワンコ母さんの宝物たち・・・・
心からみんなの冥福を祈ります。 合掌
Commented by ワンコのかあさん at 2006-08-05 00:28 x
HALさん、ありがとうございます♪
この仔は家族にとって本当にすばらしい仔でした。
「前世は私たちは家族だったんじゃないか」なんて言っていたくらいでした。
でも、他人様には怖すぎて訪れて下さるお友達は皆無に近い状態でした。(笑)

ハルちゃんうなるんですか~。(爆笑)
でも、HALさんが目を開けるのちゃんとわかってるんだ。
偉いぞハルちゃん。

「なにみてんだよ!!かあさん」
想像しただけで、涙が出るくらい笑っちゃいました。
ごめんね~。
Commented by ワンコのかあさん at 2006-08-05 00:46 x
ROKOさんは、まだまだ思い出になるには時間がかかるでしょう。
私は、もう思い出なのに思っただけで、いつでも何処でも涙があふれます。
彼は今でも特別な仔ですわ~。

Commented by エコちゃんの母 at 2006-08-05 17:52 x
出会いの喜びがあれば 必ず別れの悲しみも来ます。
これは 自然の「おきて」ですよね。
迎えるのか、迎えられるのか・・・
送るのか、送られるのか・・・
自分自身が生まれた時 とっても喜んでくれた人達がいました。
きっと自分が死んだ時 凄く悲しんでくれる人達がいるでしょう。
だから 素直に悲しい時は 泣いた方が良いと思います。
こうやって いろんな人達の思いの中で 自分は生かされているんだな。と 思っています。
私にも 思っただけでぽろぽろと涙が零れてしまう子が居ますが その子はやっぱり今でも私の中で行き続けているんだな。と 感じています。
しかし、 素晴らしい息子さんですね。
きっと 一番の宝物ですね。
Commented by チャム・リム・Y at 2006-08-05 20:04 x
これ読んで、思わず泣いてしまいました。
私にも4年前に別れたグーグーがいました。桜の花びらが舞う頃に逝ってしまいましたが・・・仕事から帰って来た時はまだ温かかったのに、最後に一緒に寝ている間、段々冷たくなっていって・・・
「あ~、本当に死んじゃったんだ」と、一晩中泣いてましたっけ。
もっと、こうしてやればよかった・・・と、後悔ばかりでした。
涼介君は、かあさんが大好きだったんですね。だから、気持ちが伝わっていたんですよ~愛情たっぷりで、幸せな一生だったと思います。
ハノンちゃんが亡くなった事も、かなり衝撃でした。実際には会えませんでしたが、でも・・・すごく寂しかったです。
息子さんが書いてくれた言葉・・・素晴らしいですね!
チャリム父も「チャム・リムが幸せな人生だったと思える様に、一緒に過ごしてやればいい。こいつらは、それが一番嬉しいんだから」と、言ってました。いつか別れは来るでしょうが、一緒に過ごせる時間を大切にしていきたいです。ヘU^ェ^U
Commented by クウガママ at 2006-08-05 20:59 x
もう涙が止まらなくて・・・・ダメです。
うちにも一瞬のうちに・・・さっきまでディスクして遊んでいたのに・・・どーして??ということがありました。
いつもいつも一緒で、家族が喜ぶことが大好きで、私の荷物は必ず持つと言ってきかない・・・そんな優しい子でしたね。
楽しかった思い出をたくさんたくさん話すことで、悲しみを和らげようとしています。2年たった今も。
命あるものを飼うということは、そういうことなんですよね。
みんなみんな最後まで幸せだったんだよね!!
Commented by ワンコのかあさん at 2006-08-05 22:01 x
エコちゃんの母さま、不思議な仔でした。
本当は家にくるはずのない仔だったのです。
それがこんなに深く心に残る仔になるなんて・・・。
悲しいときは悲しいと泣く、そうですねおっしゃるとおりです。
時には感情の赴くままに。大切なことなんですよね。

息子も宝ですね。(笑)
Commented by ワンコのかあさん at 2006-08-05 22:13 x
チャム・リム・Yさま、今晩は♪
送ったときは後悔ばかり。
本当にそうですね。
涼介は家族を守ってくれていました。
サニー・ルナ&アリサは守って欲しいと言っています。(笑)
正反対だから良いんですよね、きっと。

チャム&リムさんは、「ここが良いの~♪大好きなんだ~♪」ってお顔に書いてありますわよ~。
お店の移転先見つかりましたか?
OTOさんちもお引っ越しのようだし、皆さん大変ですね。
いや、楽しみかな?
Commented by ワンコのかあさん at 2006-08-05 22:30 x
クウガママさま、病を得て覚悟していてもつらいのに、突然に亡くなるなんて・・・。
いつもいつも一緒だった仔は突然行ったらダメなのよ。
覚悟が出来ていないんだもの。
泣くだけ泣いたらいっぱい楽しかったことを話そう。

クウガママさんも楽しいこと嬉しいことが多かったのですね。

クウガママさんちの仔は幸せです。
Commented by ゆう@羊の国 at 2006-08-06 06:45 x
私も昔、知り合いの人がつぶやいていた言葉に感動したことがあります。
「“犬(パートナー)を失うあのつらさだけはもう二度と経験したくないから犬とはもう暮らしたくない”っていうのは逆だと思うの。 せっかくこの子が犬と暮らす楽しみを教えてくれたのに、申し訳ないじゃない?」と、その人は明るくおっしゃっていました。

息子さんの言葉、胸にしみますね・・・。
そんな身近に支えてくれる人がいるだけで、悲しみを乗り越えようと体を動かすことができますね。
人生で何度かは、息をすることさえもつらい悲しみって体験しますものね・・・。

だから普段のなんでもないことが幸せだと思えるのでしょう。
いっぱい思いましょうね! 
ステキな記事、ありがとうございました!!
Commented by びりはは at 2006-08-06 13:00 x
わたしは自分の犬がそんな時を迎える日には
<ありがとうね、よく頑張ったね。>って
笑って別れを告げたいです。
とは思っていますが、、

人も別れのときはそうしてあげるのが
逝ってしまう人にとっては
幸せなのだそうです。

今はどんなことが起きても
後悔しないように、時間が許すかぎり
かわいがって、遊んであげるように
しています。

犬にも幸せな経験をたくさんしてもらいたい。
わたしにもたくさんの楽しい思い出が残るように。

ありがとうございました。




Commented by チャム・リム・Y at 2006-08-06 18:46 x
お店の移転先は、やっと先週確定しました。
矢田口って、解りますか?その近くの商店街です。
うなぎの寝床みたいな土地で、細長いのです。
裏に、ちょっとしたドッグラン(チャム・リムの遊び場)を作る予定です。今の店は、南郷公園が近くにあって、お散歩コースがあったのですが、今度の所は、住宅とスーパーがある場所で・・・
完成は12月になってしまうみたいです。
一応、10月一杯は、今の店を営業できるのですが、その後が?なのです。もしかしたら、11月は休むかも?そしたら、ボランティアズデーに参加できるかも?・・・なんて、淡い期待してます(笑)
ま、休業は痛いんですが・・・
きなちゃん家は10月お引越しみたいですよ~
みんなで、遊びに行きたいですね!
Commented by ワンコのかあさん at 2006-08-07 00:02 x
ゆう@羊の国さま、今晩は♪
私も思い出したことがあります。
盲導犬を引退させた方がおっしゃったのですが
「私はこの仔と歩いて、たくさんの人に出会え、いろんな所に旅行に行き楽しくてしあわせなひを送ることが出来た。だからお別れの時はありがとう、元気で暮らすのよと笑ってわかれるの。」

別れの仕方、千差万別だけど私はオイオイ泣いてしまいます。
オイオイ泣いて、やっぱり犬と暮らしていきますね。
Commented by ワンコのかあさん at 2006-08-07 00:14 x
びりははさま、今晩は♪
泣き虫の私は笑っていても泣いているでしょうね~。

>犬にも幸せな経験をたくさんしてもらいたい

とおっしゃるびりははさん、びりびりさん最高の笑顔で「ボク、しあわせだよ♪」って言ってるのが聞こえそうです。

洞窟のお顔は「ぎゃ~~~~~!」ですけどね。(笑)
Commented by ワンコのかあさん at 2006-08-07 00:20 x
チャム・リム・Yさま、おばんでやんす♪
ドッグラン付きのお店が見つかったのですか!良かったです。

え?もしかしたら11月のVデーにお会いできるかも?
会えたらいいな~、会いたいな~。
その時は被りもので来てね~、なんちゃってぇ。(笑)

OTOさんちは10月ですか。
良いなぁ、新居で新年を迎えることの出来る人。
この前は、「こ、こんな大邸宅!」と一瞬ビビリまししたけど~(笑)
Commented by あが at 2006-08-07 03:39 x
初めまして。羊の国のゆうさんの所でお名前を拝見してお邪魔しました。
で、初めて伺ったのにいきなりカウンターパンチで涙でぐずぐずです。涼介君にも息子さんにも・・・。
涼介くん、大好きなお母さんの隣で最期まで幸せでしたね。
私は亡くなった動物達が渡って行くという虹の橋の話が大好きです。そして本当に信じています。
ハノンちゃんも涼介君も虹の橋の向こうで今は楽しく遊んでいて、いつか大好きだった人たちがやって来たら走って迎えに来てくれると思います。

遅ればせながらなのですがカレンダーの件、私の拙いブログにも紹介させて頂いて良いでしょうか?
自分でももちろん注文しますね!
Commented by ワンコのかあさん at 2006-08-07 21:45 x
あが様、ようこそいらっしゃいました。
涼介がいてくれて間違いなく私は幸せでした。
「虹の橋」の話は私も大好きです。
涼がいなくなってしばらくしてから教えて下さる方がありました。
どんなに救われたか・・・。
いつか虹の橋で会えると思うと楽しみですね。
胸をはって会えるように生きていきたいと思います。

カレンダーの応援ありがとうございます。
どうぞよろしくお願い致します。
Commented by TAKE at 2006-08-08 12:56 x
ワンコかあさん、我が家にも9歳と7歳のワンコがいます。いつか別れが来ると思うと今からうるうる・・。先日カレンダーの予約をしました。協会の方からは丁寧なFAXの返信をいただきました。私のブログでもカレンダー及びワンコかあさんのブログを紹介させて頂きたいとおもうのですが、よろしいでしょうか?
Commented by まさ妻 at 2006-08-08 13:23 x
先代ワンコの事を思い出し、何度もウルウルしてしまいます。
先代ワンコは18年間一緒に暮らしたので、家族の色んなコトを知ってる仔でした。
亡くなったのが1月のキレイに晴れ渡った早朝。北陸・富山では放射冷却でとても冷え込んだ朝でした。
なので、そんな寒さの厳しい冬は嫌いです。

でも今は息子さんが言われた通りまた、楽しくワンコと暮らしています。
ワンコがいない暮らしが想像出来ないから・・・。
Commented by ワンコのかあさん at 2006-08-08 21:11 x
TAKEさま、カレンダーをご予約いただきありがとうございます。
ブログでカレンダーのことをご紹介いただけるのですか!
ありがとうございます。
どうぞよろしくお願い致します。

9歳と7歳のワンコさん、これからまだまだ楽しいことに出会えますね。

Commented by ワンコのかあさん at 2006-08-08 21:16 x
まさ妻さま、先代さんは18歳でしたか!
放射冷却の日に行くなんて、寒いけれど晴れ渡り澄み切ったいい日でしたでしょう。

まさ妻さんは寒い冬がお嫌いなんですね。
何年たっても、あぁ、あの日は・・・、と忘れることが出来ません。
Commented by エコちゃんの母 at 2006-08-10 17:58 x
アトム君の新しいパパさんにカレンダーの事を話すと皆に声掛けたりと 協力してくださっています。
いつも散歩で会う犬仲間にも話してみると 予約してくださいました。
どれ位になるかは解りませんが なるべく私のところで まとめて予約を入れますね。
犬好きにとって 皆さん、「老犬介護」は 人事ではないのですね。
私のお気に入りの絵本なのですが
シンシア・ライラント(作) 中村妙子(訳)の
「いぬは てんごくで・・・」
菊田まりこ(作)
「いつでも 会える」
チャンスがあったら 是非読んでみてくださいね。
Commented by ワンコのかあさん at 2006-08-11 21:36 x
エコちゃんの母さま、毎日暑いですね~。
アトムのパパさんに感謝です。
お会いしてお礼を申し上げることが出来ないのが残念です。
どうぞよろしくお伝え下さい。

私もブリーダーさん達にも声をかけています。

お薦めの本、今度書店で探してみますね。

母さん、いつも本当にありがとうございます。
Commented by ゆうこ at 2006-08-14 13:41 x
こんにちは~。暑いですが、元気にお過ごしですか?
いつも、素晴らしいエッセイのような文章、ありがとうございます。
夏の別れ・・・。私も経験しました。ピレニーズのキャンディを亡くしたのは、盆明けて台風が来て、急に涼しくなった日の朝。闘病中は暑さで大変だったのに、亡くなった日は、急に涼しくなって、キャンディに、この涼しい風にあたらせてあげたかったと思いながら白い煙を眺めたことが思い出されます。息子さんの言葉、読んでいて泣けてきました。そうですね、別れは辛いけど、それ以上に一緒に経験した一つ一つの思い出は誰にも消すことはできないし、いつまでも色あせる事無く、私たちの胸にあるんですね。
ワンコのかあさんの大切な親友の一人だった涼介君の写真から優しい犬であるのが良くわかります。
Commented by ワンコのかあさん at 2006-08-14 22:40 x
ゆうこさん、こんばんは。
息子の言葉がなかったら、今頃は後悔しながらストレスの固まりになっていたでしょうね。
dogはgodが人間に与えられた最高のパートナーというのがわかるような気がします。

阿波踊り、無事に終わって良かったですね~。
みんなからおみやげ話を聞くのが楽しみです。
by yukiba20 | 2006-08-04 21:23 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(26)

自称犬小屋?に住む盲導犬の引退犬で天使になっちゃったユキばぁとアリサ、とキャリアチェンジ犬サニー&家庭犬ルナ・海と一緒に暮らすワンコのかあさんです。(絵は小山るみこさんの許可を得て掲載しています。)


by ワンコのかあさん