カテゴリ:ルナの心タンポナーデ( 5 )

ルナの引っ越し(慟哭)

その鼓動が止まっても
呼吸が止まっても
言わずにはいられませんでした

助けてやれずにごめんね、ごめんね、ごめんね
愛しい愛しい子
賢くて優しくて勇敢なルナ
いつまでもいつまでも
大好きな私の愛しい子

その夜は、寄り添って寝ました。

サニーや海はくっついて寝る子ですが、ルナはたまに気が向くとくっついてくれますが、ちょっと離れて寝るのが好きな子でした。
だから最後の夜は思う存分くっついて寝ました。

来てほしくない別れの朝。
遠くから友人が、「間にあってよかった」と会いに来てくれました。
手にいっぱいの真っ白の百合の花を持って。
母さん食べてないんじゃないかとお弁当持参で来てくれました。

サニーの時と同じです。

ありがとうございました。
おかげさまで、大好きなサニーと全く同じようにして送ってやることができました。
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海は何がなにやら良くわからないけれど、良くないことが起きたようだと落ち着きません。

荼毘に伏す前に最後のおでこの匂い。
やっぱり、コンブの匂いでした。
生涯忘れることのない匂い。

骨になっても愛しい愛しい子。

夕飯が終わると、海が何度も玄関へ行く。
何度も何度も行って、その度に「ねぇねぇ、戸を開けて」と言います。
戸を開けると、何かを探している。
ルナは好んで行っていたけれど、海は暗くなると絶対に行かない場所にも行く。

あぁ、この子はルナを探している、と思ったら声をあげて泣いてしまいました。


私は今、サニーという太陽を亡くし、ルナという月を亡くしました。
それもわずか半年で。

サニーとルナは、今寄り添っています。
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ルナ、大好きなサニちゃんと一緒で嬉しいね。
置いて行かれた海とかあさんは寂しくて仕方がないよ。

海辺で頼りなく座り込んでいるような気がします。


骨上げの時に葬儀場の人に聞かれました。
「この子は心臓が悪かったのですか?」
もちろんそんなことは話してはいません。
なぜかと聞くと
「どこもきれいな子なんですが、心臓のところの色が変わっているので…」

何を聞いても悔いが残ります。

(ルナにお花やお供えを届けてくださってありがとうございます。
お礼をと思いながらまだ何もできずにいます。すみません。)
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by yukiba20 | 2014-10-20 12:27 | ルナの心タンポナーデ | Comments(24)

ルナの引っ越し(記録のために4)

それであれば、先ず貯まっている液体を抜き、それを検査して原病を特定しなければなりません。

ホームドクターは、動いている心臓に針をさすと言うのはとても難しく、ちょっとのことで大出血を起こすし、万一の処置のことを考えるとこの病院ではできないから、技術力が高く、設備の充実している専門医を紹介しますと言われました。

豊中ですが、すぐ行かれますかと聞かれたので、もちろんと答え、連絡を取ってもらったのですが不幸にも休診日で誰も電話に出ない。

明朝一番で診察を受けられるように準備をして帰宅しましたが、私は不安でいっぱいでした。
それで、ネットを使って心タンポナーデの処置ができる病院を調べましたが、できますと書いてあるところはなかった。
でも、「心臓」や「血液」を診療科目にあげている病院をさがしました。
ルナにとって(もちろん我が家の家族全員にとって)不幸だったのは夜間で診療時間を終えた病院が多かったことです。
最近の病院は診療時間を終えると留守電に切り替えてしまうところが多いようです。
特に初診は難しい。

徐々に様態が悪くなり、再度病院に連絡しました。
連れてこられるなら連れてきてくださいと言う返事でしたが、動かすだけでどうにかなりそうなくらい事態は切迫してしまい、下手に動かして死なせることになるなら、皆がいる中でこの手の中からと判断し病院には断りの電話をしました。

それからは、急坂を転げ落ちるようでした。
肺には異常はなかったので窒息のような苦しさではなく心不全の状態でした。

ずっと背中をさすっていたのですが、抱こうと思って手を止めると続けてほしいと言います。
あっさりしたルナがそう言うのはよほどのことだったのでしょう。
不安そうな目はとうさんや私に向けられたままです。
背中をさすりながら、声をかけ続けました。

大好きだよ、ルナ
ずっとず~っと大好きだよ
母さんを助けてくれてありがとうね
うちの子になってくれてありがとうね
皆、ルナがいてくれてホントに幸せだったよ
ありがとう
サニーちゃんが来てくれるからね
会ったら一緒に帰っておいで
どこにも行かないで
このうちに帰ってくるんだよ
助けてやれなくてごめんね
ホントにごめんね
ごめんね、ごめんね、ごめんね
いっぱいいっぱいありがとう
ありがとう、ありがとう、ありがとう

今まで見送った中で最も悔いの残る見送りでした。

もっと早く兆候があったのかもしれない。
それを見逃していた私は、もっと長く生きられたルナの時間をとんでもなく縮めてしまった。
その悔いは生涯忘れることはないでしょう。

顕著な発症から亡くなるまで、わずか3時間でした。

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ルナ、最後の写真です。
この時は、よるに別れが待っているなんて微塵も思っていなかった。
散歩に行かなかったら良かったのかもしれない…

穿刺できなかったので原因は不明のままです。
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by yukiba20 | 2014-10-19 20:27 | ルナの心タンポナーデ | Comments(9)

ルナの引っ越し(記録のために3)

診察が始まって、先ず血液検査と聴診。
心拍数・拍動・雑音共にとりたてて問題はないが、すこし心音が弱いかなぁと言う感じでした。

全体が数日前よりわずかに減少傾向でしたが、それでも正常範囲。
ただ、減少傾向というのが気になりましていろいろ質問しました。

私の頭の中にはサニーのことがこびりついていたので、そのことが中心のような質問になってしまっていたのが後に気づいたことです。
私の質問に対しては、サニーのような症状ではないと言われホッとしました。

引き続いて、異変が起きた時からの状態を話しました。

体温:37.5度
歯茎:色が薄く感じられる
舌:少しチアノーゼ?
よだれ:水様のものがたらたら流れ出る
腹部:わずかに膨満し張っている感じ
呼吸:乱れは軽くある
段差の歩行:困難

診察時には上記の状態は元に戻っていました。
歩行も、歩いて診察室に入り診察台(下げてありましたが)に乗る。

以上の問診で、痙攣性の病気が疑われ、その大きな二つとして、てんかん発作と心臓発作。

てんかんについては、ほんの軽い発作であればこのような程度で終わることもあるそうです。
が、てんかん発作については、軽めのものから重篤なものまで実際に目にしているので考えられないと思うと言うと、医師も同意見。
で、残りは心臓発作。

実は心臓にちょっとした爆弾を抱えている私は、心臓発作の多くは発作時でなければなかなか診断がつかないことを知っていました。

そうであれば、今落ち着いているのだから、次の発作が起きたらすぐに連れて来るとしていったん帰宅することになりました。

異常は、診察台から降りようとしたときに、降りられなくなったのが始まりでした。

崩れるように床に伏せると同時に、呼吸に大きな乱れがあり、明らかに何らかの発作の様態。

すぐに心エコー検査をしたところ、心臓に何らかの液体がたまっているのが、説明してもらうと私にもわかりました。

この「液体」ですが、滲出液である場合と血液の場合があるそうです。

その原因ですが、犬の場合の多くは血管肉腫(心臓にもできるそうです)だそうで、他に癌(特に心膜にできる場合が多い)、内臓疾患(重篤な肝臓病や腎臓病など)、心膜の炎症、原因不明の突発性のものがあるそうです。

液体の貯留によって心臓を圧迫すると心不全にいたる病気、心タンポナーデ。
突然死と言われるものにも、これが原因ではないかと思われるものもあるそうです。

ルナの診断はそれでした。

この写真は、ルナの最後から2枚目のです。
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by yukiba20 | 2014-10-19 11:16 | ルナの心タンポナーデ | Comments(2)

ルナの引っ越し(記録のために2)

その日は朝から気持ちの良い秋晴れでした。
たまには違うところに行こうと思い立ち、ずいぶん前に行ったら草ぼうぼうで全く手入れがなされていなかった公園に行きました。
歩いて10分ちょいの近場で、最近きれいになったと聞いた公園です。

小さな公園で誰もいない。
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ゆっくり休んで相変わらずルナ&海はゴロゴロと遊んで秋を満喫しました。
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これがその時に撮った写真です。
この時は、その日の夜に突然の別れが来るなんて夢にも思っていませんでした。
ルナだってそうだったに違いありません。

帰ってたっぷりお水を飲んで、おやつにリンゴを食べて、いつものように玄関でお昼寝。
ここまでは何ら変わりのない日常でした。

3時ころでしたか、とうさんが透析から帰ってきた時に異変が起き始めていました。

「おい、ルナへんだぞ、出迎えに来ん」

何をおいても家族が帰ってきたときは迎えに走るルナが動かない?
それはおかしい…

試しに読んでみた。
「ルッルー」

すたすた来る。
でも、すぐにダウンしている。

まぁ、食べるものを持っていないせいもあるのかな?

そう思いながら、先ず体温を測ってみました。
37.5度…、まずまず?

歯茎は…心なしか色が薄く感じられる。
舌、?おかしい?少しチアノーゼ?
泡ではなく、水様のよだれがたらたらと出る。

やっぱり変だ!
と思ったが、とうさんが「海だけ散歩に連れていくわ」と言ったら自分も行くと言う。

それは止めさせたいので、車で病院に送ってくれてその後で行ってもらうことに。

この日の数日前に、秋の健康診断をしたばかりで、結果は血液検査は、甲状腺モルモンの低下がボーダーラインであること以外は問題なし。
肝臓も、腎臓もきれいなものです。
股関節も触診も聴診も問題なし。
気になっていた、ハァハァや歩きの悪さは気温の低下とともにおさまっていたので、他の検査(エコーなど)はしませんでした。

この健診をしていなかったら対応は変わっていたかもしれません。
私は甲状腺のせいかな?と思ってしまった。

夕方の診療までに1時間足らずだったのでそれまで待ちました。
これが私の判断ミスでした。 ・・・(続く)

(↓やfb・メールで、コメントをいただきました皆さま。
 ありがとうございました。
 お返しをしていなくてすみません。
 いま、私はサニーの時以上のダメージで何も考えることができません。
 ただ、海のことだけを考えています。
 食事も胃がきりきり痛んで受け付けません。
 かろうじてお茶が通るくらいです。
 でも、必ず復活しますから…)
 
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by yukiba20 | 2014-10-18 15:49 | ルナの心タンポナーデ | Comments(8)

ルナの引っ越し(記録のために)

本日、21時55分ごろルナがサニーのもとに引っ越しました。
とうさんと私と海に囲まれて逝きました。

夕方、心タンポナーデで倒れてあっけなく逝ってしまいました。
心穿刺のできる医者がお休みで明日朝一番で行こうと思っていたのですが、思い直して病院を探している矢先でした。

何にもしてやれなかった。
今までで一番悔いの残る見送りです。

賢くて優しくて勇敢だった…
ただただありがとう

これから私はどうして生きて行ったら良いのかわかりません。

せめてもの慰めは、あんなに好きだったサニーのもと行ったことだけです。

生前、皆さまがルナに寄せていただきましたご厚情に深く深く感謝します。
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by yukiba20 | 2014-10-16 22:25 | ルナの心タンポナーデ | Comments(18)


自称犬小屋?に住む盲導犬の引退犬で天使になっちゃったユキばぁとアリサ、とキャリアチェンジ犬サニー&家庭犬ルナ・海と一緒に暮らすワンコのかあさんです。(絵は小山るみこさんの許可を得て掲載しています。)


by ワンコのかあさん

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動物を受け入れるサロンをと作られたペットと飼い主のためのヒーリングサロンです。



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フード代の一部と、お買い物した時に付くポイントが引退した補助犬(盲導犬・介助犬・聴導犬)の医療・介護費支援に寄付されます。


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