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続・協力お願いの発信

協力お願いの発信は、知り合いのボランティアグループ・友人・知人、そして盲導犬使用者に向けて送りました。
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「ユキの、絶え間なく流れ出る鼻汁を受けるために沢山のタオルが必要です。
洗濯が追いつかないので使い捨てにしたいと思いますから、古いものの方がありがたいです。
必要なものは、バスタオル・フェイスタオル・タオルシーツです」

今まで、使用者に向けての発信は、ほとんど無いと言うことでしたが、自分達のパートナーのことを思えばきっと協力してもらえると思ったのです。

発信した翌日に届いた第1便は、友人のアイメイト使用者からでした。
ライトハウスはもちろん、関西盲導犬協会の使用者からも続々と届いたのです。
ボランティアグループ・友人・知人からも届いたことは言うまでもありません。
それは、今も絶えることなく続いています。
本当にありがたいことです。

何より嬉しかったのは、使用者もボランティアも口コミで聞いたと施設の枠を超えて協力してくださったことです。
しかも、その枠を超えた中には職員の方までいらっしゃったのです。

私の、負担が大きく軽減されました。

そしてその頃から、ユキを気遣うメールが届くようになりました。
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by yukiba20 | 2004-08-30 13:56 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(4)

協力お願いの発信

ユキは、重症の歯槽膿漏でした。
麻酔をかけて根治手術ができない今は対症療法のみです。
主治医と相談しながらの投薬で、来たときの鼻の腫れはひき、悪臭は治まりました。
けれども、引き取る前にいちかばちかでなされた抜歯のあとが上あごから鼻に向かって穴となって残ってしまったのです。
では、抜かなかった方が良かったのかというと、そうではありません。
抜かなかったらユキはもっと苦しんだでしょう。

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鼻や口から絶え間なく流れ出る、膿状の鼻汁を受けるために顔の下に敷いたタオルはしょっちゅう変えなければなりません。
1日の洗濯量は干すところもないくらいの量になりました。

当初の洗濯量は、1日量、タオルケット1枚・バスタオル15、6枚・フェイスタオルは20枚を越えていました。

梅雨に入り、途方にくれた私は、鼻汁で汚れた分だけを使い捨てる決心をしたのです。
そうなると、タオルは自宅にプールしておいたものだけでは、あっという間になくなってしまいます。
そこで、「SOS 協力依頼」を発信したのです。
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by yukiba20 | 2004-08-28 12:24 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(4)

問題の「経済力」

b0008217_14404847.jpg今まで、3頭の犬を見送った経験から、老犬を看取っていくにはある程度の費用は必要だとわかっていました。
「どれくらいの経済負担があるか」と聞かれたら「千差万別です」としか言いようがない。
その仔たちとどのように暮らしたいか、が人によって違うからです。

他人は実に無責任である。
「頑張ってきたんだから、これからは美味しいもの食べさせてもらい」
病気などがあった場合は
「延命治療なんか止めてとにかく楽に、苦しまないようにね。」

美味しいものを食べさせるのも、苦しまないようにするのもお金がかかるのです。
これらの費用は全て、今のところ(施設によって違いますが)預かった側の負担です。
もちろん、ドッグフードだけでも良いし、病院なんか連れて行かなくても良いのかもしれない。
でも、私は美味しいものを食べさせてやりたいし、苦しまなくても良い程度に治療もしてやりたい。
暑さは苦しいから、エアコンかけて気持ちよく過ごさせたい。
だから、どうしても引退犬を預かっていきたかった私は、2年間働いてお金をためたのです。

このように書くと、早とちりの人は
「うちみたいなお金のないとこは、やっぱり預かれんわ」
と、思われるでしょう。

そうではないのです!
これは、私がしたいからしたのであって、他人は他人。
あとは、心意気!
「貧乏で何もしてやれないけれど、絶対、死ぬまで一緒にいてやるねん!」
それだっていいじゃないですか。
常に人と寄り添ってきた仔ですもの、お金があっても一人ぼっちで放っておかれるよりずっとずっといいと思うのです。

そこまでする必要があるのか、と聞かれれば「それは、私がそうしたかったから」と答えるより仕方がありません。
人さまに勧めるものでも、強要するものでもありません。

でも、何もしなくても、自分ひとりではどうにもできないことが出てきたのです。
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by yukiba20 | 2004-08-26 14:44 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(3)
b0008217_0132717.jpg先に書いたように私は運転ができません。
ユキが来ても、何かあったらどうしようかとそればかりが気になっていました。

そんな不安を吹き飛ばして下さったのが、私も所属しているボランティアグループのスタッフの皆さんでした。

「車を出すことなんかお安いご用よ」

私の最大の悩みを、いとも簡単に吹き飛ばして下さったのです。
そして、それから時折「どうしてる?」と訪ねてくださるようになりました。
これは、パピーウォーカーさんとは違って、ともすると孤独になりがちな引退犬ボランティアにとっては、預かった犬の情報を共有できる貴重な仲間の登場なのです。

ユキは施設で世話をして下さった方たちを、サニーは一緒に来てくれるワンコを、私は心置きなくユキのことを相談できる仲間を楽しみに待つようになりました。

ほんの少しずつ力を貸してもらうことで、それが集まって大きな力になって、私にとっては心のゆとりになっていきました。
これが、後に「応援お願い」を発信していく元になったのです。

世間では、「かわいそうな犬」を預かっている「たいへんな」「つらい」ボランティアと思われがちです。
でも、そんなことはありません。
少なくとも私は決して「たいへん」でも「つらい」でもなく、「楽しく」「しあわせ」に犬達と暮らしています。

サニーが来たとき、暖かくて大きな「輪」を持って来てくれました。
ユキも我が家に暖かくて大きな「輪」を持って来てくれました。
その輪が重なり合ってさらに大きくなっていったのです。
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by yukiba20 | 2004-08-24 00:13 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(5)

ユキが信頼してくれた!

b0008217_0222625.jpg眠っていても
はっと目をさまし、人影を追う
ユキ、もう独りじゃないよ
安心してお眠り

そのようなユキの様子を見ていると、施設にいたときはどんなにか寂しかったことだろうと胸が痛む。
口中に問題を抱え、そのために副鼻腔に鼻汁が溜まり、時折呼吸困難に陥ることがある。
それも夜中がほとんど。
エアコンを最強にして窓を開け空気の流通を良くし、呼吸が楽な姿勢で治まるまで抱いている。
施設でも夜中にこのようなことがあったのではないかと思うと、ユキの不安と苦しさは如何ばかりであったろうかと胸が締めつけられる。

ところが、それ以降のユキに大きな変化が見えたのです。
それまでは、何をしても嫌がりはしないけれども体を預けることはなかったのにその日を境に、どさっと体を預けてくれるようになりました。
そうなると、あとはもう甘えっ子になってしまい、目覚めていれば必ず、私の影を追うようになった。
彼女は白内障で物をはっきりとみさだめることができないし、耳も遠く声を聞き取ることも苦手なので、私は居場所を知らせるように大きく手を振りました。

真夜中
パソコンのむこう
ユキがみつめる
じっとみつめる
「母さん、ここにいるからね~」
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by yukiba20 | 2004-08-22 00:21 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(8)

サニーが一番だからね

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我が家の長女(?)サニーは、某協会のキャリアチェンジ犬です。
2年前の8月に13年間、私の「苦」の部分を支え続けてくれたリョウスケ(甲斐犬)を亡くして腑抜けのようになっていた我が家に、その年も押し詰まった12月29日にやってきました。
30年このかた犬のいないお正月を迎えたことのなかった私達は、思いがけないプレゼントに有頂天になったものです。
しかも、怖がりという点を除けば優しく穏やかで賢い。(すみません、親バカです)

彼女が来て半年後にユキが来ました。
私達家族は、争うことをしないサニーを何事においても優先していきました。
そうすることによって、怖がりで気の優しいサニーの心は安定し、自信を持ち、更に寛大でいられるようです。

そのせいか、ユキがおしっこをしているのに私が気づかないと鼻チョンで知らせてくれるようになり、寄り添って眠ることが多くなりました。

目覚めた時にサニーが傍にいて、その匂いが嗅ぎ取れると表情が和らぎ、ホッとしたように再び眠りにつくユキをみると、
「サニー、ありがとうね」と言わずにはいられませんでした。

ユキに寄りそって眠るサニー
背中と背中がくっついて
ユキは安心して眠る
サニー、ありがとうね

先住犬がいる場合は、同居以前に「相性を見る」ことがもっとも重要です。
不安があったらやめたほうが良いと思います。
それでないと、双方が大きなストレスを抱え込むことになり、後々ヤキモチから争いが起こったり、時には大怪我をしたりすることがあります。

後に、もう1頭合流するのですが、サニーを優先するという姿勢は変わることはありません。
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by yukiba20 | 2004-08-20 10:14 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(1)
b0008217_10483813.jpg盲導犬として活躍した犬たちが、ハーネスを外した後、のんびりした余生を静かに過ごさせてやるというのがリタイア犬ボランティアです。
使用者だって盲導犬を最後まで世話したいと思っています。
でも、住宅環境や次の犬を使用することを考えますと、どうしても手元に置くことが難しいのです。
その使用者に代わって、のんびりと穏やかな余生を過ごすことのできる環境を提供するためにリタイア犬ボランティアが必要なのです。

犬も人間と同じように、歳をとると病気などになることもあり、寝たきりになる場合もあります。
盲導犬はずっと人間のもとで一緒に生活を送っているのでとてもさびしがりやです。
外飼いではなく、家の中で家族と共に暮らせることが大切なのです。

ユキが来て、引退犬を預かるときに必要な「力」が三つあると思いました。
一つは、介護が必要になったときには「体力」が、
もう一つは、看取っていくという「気力」、
三つめは、医療費・介護費など「経済力」です。

「体力」については大型犬を介護すると言うことから、
自分の年齢から考え、私は10年間と決めています。
10年目に預かった仔を最期にしようと思っています。
「気力」については、今まで数頭の仔達を見送った経験と、
私達を応援してくださっている大勢の方たちのおかげで維持できそう。
問題は「経済力」です。
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by yukiba20 | 2004-08-18 10:48 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(4)

一人ぼっちは嫌!

b0008217_7111490.jpgユキの状態は来た時に比べれば大幅に改善されたものの、高齢のため麻酔を使っての根治のための手術はできないから、対症療法のみです。
ほとんど臭わなくなったとはいえ、鼻からはひっきりなしに鼻汁が流れ出る。

朝起きると、居間のフローリングの床はユキの這いまわった後がこびりついている。
それは「まあ、しかたがない」と思っていたのですが、ある朝、まったく這い回ったあとがなく、ユキはベッドで寝ていたのです。
前の日と、その日の違いは唯一つ、息子がソファーで朝まで寝ていたことだけでした。

昼間の留守はサニーがいる。
でも、夜寝るときはサニーは私と一緒に2階へ上がってしまいます。
息子の仕事の関係で、ユキが一人になる時間は2時間くらい。

「たった2時間だけどユキは寂しくて、私達を探していたのでは」と思い当たった時、ユキが愛しくて愛しくて抱きしめていた。
そしてその日から、ユキとサニーと私は一緒に眠り、ユキの這い回りは止んだ。

「一人でいることには慣れているから大丈夫です」
そう聞いていたのですが、大丈夫なのではなく、そのような環境におかれてしまったから仕方がなかったのです。
この子達は例え四畳半一間でも、皆と一緒にいたいのです。
人が想像する以上に豊かな感情を持っています。

物言えぬ子達は言葉以外で訴えてきます。
その思いを私はどれだけ解ってやれるのでしょうか。
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by yukiba20 | 2004-08-16 07:15 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(7)

サニーがいてくれたから

b0008217_10372152.jpgユキが来て、まず最初に獣医さんに行きました。
重症の歯槽膿漏のため部屋中が臭うほどの口臭、それ以上につらそうなユキを何とかして楽にしたい一心で
毎週、アドバイスをいただくために通いました。
それは今も続いています。
おかげで、見る見る鼻の腫れや膿汁のような鼻水もきれいになり、呼吸も楽になり、ゆっくり眠れるようになっていきました。

不安そうなユキが最も頼りとしたのが、先住犬のサニーでした。
サニーは、怖がりの為にキャリアチェンジになった仔です。
穏やかで優しいサニーは、よくユキに寄り添っていました。

その頃のメモには、こう書かれています。

「貸してあげる」
おもちゃをユキの前に落とす
においをかいで横を向くユキ
こまったように私を見るサニー
涙がでるくらいやさしいひととき

その頃から、ユキはサニーが見えないと探すようになったのです。

ユキは、サニーを頼りにしていましたが、サニーもまたユキを頼りにしていました。
私は時折、仕事で半日くらい留守にすることがあります。
サニーは、その時のお留守番が寂しくて不安で、それを訴えるようにいたずらが激しくなっていました。

それが、ユキが来てからピタリと止んだのです。
寝たきりのユキが、我が家にとって重要な役目を果たしているのです。
しかも、ただそこにいるだけで、です。
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by yukiba20 | 2004-08-14 10:41 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(3)

はじめまして

b0008217_129522.jpg盲導犬のリタイア犬では最高齢と言われているユキと、ユキをとり巻く人と犬とのかかわりを、いつかどこかで書きたいと思っていました。
ハーブママさんからその場を提供しましょうと申し出があったときにはとても驚きましたが、今は心から感謝しています。
ありがとうございます。

18歳8ヶ月になるユキは、もうその犬生の終焉を迎えようとしています。
その表情はとても穏やかで、見飽きることはありません。

ユキが来たその日のメモには、こう書いてあります。

6月の暑い日、ユキがきた
訓練士さんといっしょに
小さな車でやってきた
「ここはどこ?」
不安そうな目をしてやってきた

夫が単身赴任中の我が家は、車はあっても運転できるものがいません。
先住犬のサニーとの相性を見るために訓練士さんが、ユキを連れてきてくださったのです。
動くことのできないユキと、穏やかなサニーは難なく、その瞬間からユキは家族となり、2度と訓練所に帰ることはなく今まで居続けています。

そして、介護の日々が始まったのです。
大変だったでしょうって?
いいえ、とても楽しい日々です。
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by yukiba20 | 2004-08-12 12:11 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(9)

自称犬小屋?に住む盲導犬の引退犬で天使になっちゃったユキばぁとアリサ、とキャリアチェンジ犬サニー&家庭犬ルナ・海と一緒に暮らすワンコのかあさんです。(絵は小山るみこさんの許可を得て掲載しています。)


by ワンコのかあさん