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引退犬はかわいそう?

b0008217_2265085.jpg私の周りにいる多くの人々は「引退犬=老犬=かわいそう=世話が大変」と言うようなイメージを持っています。しかも、かなり強く。
その多くは、盲導犬がメディアに登場する時に、感動もの、お涙頂戴ものに編集されたものを見せられるケースが多いからではないでしょうか。
なぜ、盲導犬のことが語られる時「盲導犬は多くの別れを・・・」と、まず「別れ」が語られるのでしょうか。「別れ」は寂しく・つらく・悲しいから「かわいそうな犬」に繋がっていく。確かに多くの別れを経ていますが、言い換えれば「多くの出会い」があると言うことでしょう。
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引退犬の存在を知ってもらうことは重要なことだとは思いますが、引退犬はかわいそうな犬というイメージで捉えられたくはないのです。
私の知る限りの引退犬ボランティアは皆口をそろえて言います。「この子達と暮らしていて楽しいことや嬉しいことが沢山あります。一緒に暮らせてよかった。惨めでもかわいそうでもない」と。
良い格好しいでも何でもありません。本当のことなのです。
それがメディアによって感動ものに仕立て上げられることは、ある意味困ったことなのです。
なぜ困るのか。
まず、事実が伝わりにくい。感動してかわいそうがって引退犬ボランティになる人の中には、「かわいそうな犬だから、庭が広いから置いてやろう」「玄関先なら置いてやれるから」というので預かる人もあるのです。それは、本来の意味での引退犬ボランティアではありません。人と寝食を共にしてきた犬達がその生の終末をそのような環境におかれて良いものでしょうか。それこそ「かわいそうで、惨めな犬」になってしまいます。
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引退犬を、あるがままに伝えていこうと引退犬ボランティアの人たちが写真展を開き始めました。少しずつではありますが引退後の生活を伝える為に動き始めたのです。
とりあえず私も、自分でできることからはじめて行こうと、ユキの生存中は彼女の様態を見ながらでしたが「毎日がオープンデー」にしました。
ユキに会いたいと来て下さる方には私が在宅であれば、「いつでもどうぞ」だったのです。
これから後も、引退犬が来た時はそうします。

私は、ワンコたちと一緒に、幸せに暮らしたい。
ワンコたちと一緒に、幸せに暮らしています。
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by yukiba20 | 2005-02-25 22:14 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(16)
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お山公園、私たちは荒山(こうぜん)公園をこうよんでいます。
お天気さえ良ければ週末はここで過ごすことが多い。
わずかな時間差でお友達に逢えたり逢えなかったり。
近所でのお散歩の時はちゃんと御挨拶するのに、ここでは小さなワンコを見てもあまり喜ばないのです。
自分達と同じくらいのワンコを探して、「あそぼ♪」と誘う。
ワンコを誘うのはルナ。
人にスリスリするのはサニー。
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サニーはひと通りの御挨拶が終わると、私たちのところに戻ってきてルナの様子を眺めているのです。
ルナは、皆と遊べるのが、ただ嬉しい。走り回ってじゃれあって、人間なんかは目に入らない。
時々大暴走してどこかに行ってしまう。

「サンちゃん、ルナを探してきて」
そうなんです。サニーは遊びの輪に入らない分、ルナのことを良く見ているのです。
「ルナを探してきて」
お声がかかるとルナの消えた方へ一目散に走る。
しばらくして、サニーの姿が見えると後ろからルナがついて来ている。
時々立ち止まって、後ろを確認しながら帰ってくるサニーと私たちが視界に入ると、サニーなんかほったらかしで「なに、なに? なにかご用なの?」とびきりの笑顔で駆けてくるルナ。
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b0008217_1725918.jpgルナの笑顔もさることながら、サニーの保護者ぶりにはいつも感心しているのです。
親子でも姉妹でもないのに、それ以上の関係。
行きずりのワンコたちと一緒の時は特に顕著に現れるサニーの保護者ぶり。
御挨拶に失敗して「ワン!」と叱られるとサニーの下へ走ってくるルナ。

ルナ、あんたがやんちゃで可愛いと言って貰えるのはサンちゃんのおかげなんだからね。
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by yukiba20 | 2005-02-22 17:25 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(12)
b0008217_21171287.jpgクイールの訓練士として有名な多和田氏の講演を聴きに行ってきました。
初めてお目にかかったのは、ガイドヘルパーをしていた頃、視覚障碍を持たれる方と一緒に関西盲導犬協会へ見学に行った時です。
もう、10数年も前のことです。
もちろん、その時にいらっしゃったのが多和田さんだと知ったのは、ほんの数年前。
ひょんなことからメールのやり取りをするようになりました。
でも、お目にかかったことはなかったのです。
友人の中には多和田さんとはとても親しくお付き合いをしていらっしゃる方が沢山いらっしゃいます。
その方が、何度か機会を作ってくださったのですが、縁が無かったのかとうとう逢えずじまい。

「ちょうど良い時に会えるようになっているんだからあわてなくていいのよ」

今日が、そのちょうど良い時だったのかも知れません。
何にも思わずに行ったら逢えました。おまけにお願い事までしてきた。
友人のTさんもビックリ。

Tさんは多和田さんと極めて親しい方で盲導犬と歩いて40数年の方、大切なお友達です。
そのパートナーが引退したら、我が家の一員になります。楽しみ~♪

ついでに書くと、うちの子たちは2頭とも多和田さんちのワンコと縁がある。
サニーはチョベ君がヒイジイちゃん、ルナはバーティ君がオトウサンなのです。
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帰りは雨が降っていました。
車椅子で参加していらっしゃった方が事務室にタクシーを呼んでもらえないかとお願いしたら断られたと困り顔。
その場にいらっしゃったI氏と協力してタクシーに乗って帰っていただきました。
私は、タクシーを呼びとめ車椅子を乗せていただきたいとお願いするだけでしたが、I氏は車椅子の積み込みのお手伝いまでされる。
何にも言わずにあたりまえのように。

それにしても事務室の不親切な対応は腹立たしい。
電話一本掛けられなくて何がバリアフリーか!
そんな所で盲導犬に関する話は聞きたくなかった。

真にバリアフリーを望む友人達は言う、「バリアフリー、ハードよりもソフト、人の心からバリアを取り除くのが最も難しい。そして、自分達の望むのはハードよりもソフトの方なのです」と。
嬉しくて、哀しい日でした。

今日一番の「ヒェ~~~!!」
会場で管理人さんに出会った!

「なんでぇ~!?」
同じことを口走っていました。
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by yukiba20 | 2005-02-19 22:10 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(4)

ワンコ友達

b0008217_1734834.jpg「今日、お散歩に行かれる時に一緒に遊んでいただけませんか」と電話をいただきました。

もちろん大喜びで時間と場所を決めて、ボールを持って出かけました。
お相手は、10ヶ月になるまだまだパピーのジャッキー君、ゴールデンです。
家に遊びに来たこともあるし、散歩途中では時々会うのに、改めてデートのお誘いを受けるとドキドキする。

ジャッキー君はおっとりとしたワンコで、ボールを投げてもはじめは「なになに?」と言う感じで追いかけていかない。
そのうちサニーが嫌になって脱落すると、「じゃあ」とばかりルナの後ろからトテトテトテとついて行く。
一生懸命にボールを追うのではなくルナの後ろについていくだけ。
ボール遊びしたことないのかなぁ?
ジャッキーママさんいわく「ボール遊びをしなくて・・・」
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サニーが公園入り口に注目!
おなじみのキャリアチェンジ仲間のキュリオ君がジェントルリーダーをつけて登場。
何を隠そうこのキュリオ君、サニーが大好きなんだそうです。
でも、サニーは♂ワンコが苦手。
代わりのお相手がルナ。2頭でボールを追いかけ、かけっこしてガフガフ遊び。
ジャッキーママさんは、本当はこれを期待していたらしいのだけれど、ジャッキー君はトテトテトテ、時々ついて行くけれど仲間には入らない。
優しいワンコ、サニーと一緒だね。でもサニーが取っ組み合いの遊びをしなくなったのは3歳になってから。
時々遊ぼうね、そしたらボール遊びも楽しくなるからね。
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皮膚炎治療とダイエットの話(ワンコのね)になってお遊びタイムは終了。
ティートゥリーと、若い子は過食でなければ食事を減らしてのダイエットより運動が大切なことを話して解散しました。

また遊ぼうねぇ♪
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by yukiba20 | 2005-02-16 17:11 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(4)

梅見に行ったよ♪

b0008217_1703886.jpg今日は良いお天気♪
おなじみの「荒山(こうぜん)公園」へ遊びに行ってきました。
梅林の梅が良い香りを漂わせています。
人もワンコもいっぱいでした。
この時期から桜の頃までが、普段無料の駐車場が有料になり500円取られる。
そして、公園にはゴミが散乱するのです。
モラルの低さが腹立たしい。

b0008217_175283.jpg転勤先では京都も悪かったなぁ。観光客のせいかなぁ?
金沢では、私たちの住んでいた近くの公園には屑篭が一つもありませんでしたが、ゴミを捨てていく人もいなかった。もちろん、ワンコの○ンチも落ちていませんでした。
そのほかの土地でも、都会と言われている所は平気でゴミを捨てていく人が多く、田舎と言われている所ではあまり見かけられない。なぜだろう。
ゴミの放置に比例しているのがワンコの○ンチ。

b0008217_1784820.jpgのんびり長男は、そんな都会暮らしが嫌で地方で職を求めた田舎派。
ドライな次男は、便利さを求めて都会派。
でも、共通するのはストレスがたまると、ワンコに会いに来る。
二人ともアレルギーを持っているのだけれど、ものともせずにワンコの間で眠って、まみれて、英気を養って、鼻水垂らしながら帰る。

我が家のセラピードッグたちに、せめてものお礼にと、お天気の良い週末は緑を求めてお出かけ。

いつもありがとうね。
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by yukiba20 | 2005-02-13 17:16 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(10)

豆台風

b0008217_21501335.jpg今日のお客様は、修行生活に入ったワンコ、タフちゃんとつい最近母さんや兄弟から離れてパピーウォーカーの下にやってきたチビワンコ、ララちゃん。
修行ワンコはただいまお里帰り中。
ご挨拶もそこそこにお部屋へ突進!
お遊び犬ルナは、「わーいわーい♪」と大喜び。
どの子と遊ぼうか、いやもう手当たりしだいと超ハイテンション。

「?」サニーはと見ると、無礼者とばかりにチビワンコに「ウワン」。
ちょっと遠慮気味なのが彼女らしい。
そうなんです。サニーはお尻をクンクンする♂ワンコと歯が尖がっているチビワンコがにがて。
それでも、激怒することはない。
遠慮気味に「ウワン」。
それでもダメな時は「ワン!」
それでもダメな時はテーブルの下に避難。
2階へは行かないのです。
b0008217_21543848.jpgそう、ここは自分の家、私はホステス。
ちゃんとわかっているのです。
だから、時にはソファに寝転んでおもてなし(のつもり)。

3頭のワンコは超ハイテンション。
ちびっ子ララちんは時々テーブルの下に避難して呼吸を整える。
タフちゃんは、タフ!
ルナもタフ!
ドッタンバッタン!ダダダン!ガシガシ!ドン!ゴン!

タフちゃんとララちゃんがガフガフしている時、ルナは邪魔をしない。
周りをウロウロして自分の番になるのを待つ。
沢山のワンコを見ているのは最高に面白い。
それぞれの個性が見える。
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おちびのララちゃん、いい子でした。
トイレはシートを出しておいただけだったのにちゃんと出来た。
もちろん修行中の兄ちゃんもいい子でした。

また、来てね♪
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by yukiba20 | 2005-02-10 21:56 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(4)

「命の責任」を考えるⅡ

b0008217_22511563.jpgユキのことに触れて、「元盲導犬のユキちゃんを、命の責任ということで出すのはちょっと筋違いなのかもしれないけど・・・」と言われました。

「命の責任」と言われれば、それはペットだって盲導犬だって他の使役犬だって同じことでしょう。
一生懸命に働いて来た子達が引退したらどうしていくのか。
それが、盲導犬をはじめとするパートナードッグの「命の責任」を考えることなのではないでしょうか。
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誰が最後の責任を負うのか。

その責任を全うするために各訓練施設は老犬ホームを造ったり、引退犬ボランティアを募ったりしています。

1頭の盲導犬を見てみると、本当に多くの人と共に歩んでいる。
ブリーダーのもとで生まれ、パピーウォーカーに預けられる。
施設に戻って訓練士と出会い訓練を受け、生涯のほとんどを共にすごす視覚障碍を持つパートナーに出会う。
年老いて引退後は、引退犬ボランティアの下に行くか、老犬ホームに行く。
言ってみれば波瀾万丈の犬生。
その「命の責任」をできる限り優しく穏やかな日々で全うするために、リレーのようなその一生のアンカーとして寄り添うのが引退犬ボランティア。
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敢えて「命の責任」と書きましたが、私はそんなこと考えたことも無かった。
考えるまでも無い、それが当たり前のことだから。
だから、「ただ、一緒に居たい」それだけなんです。
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by yukiba20 | 2005-02-07 22:54 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(12)

「命の責任」Ⅰ

b0008217_143273.jpg私は、幼い頃から命の大切さを聞きながら育ちました。
「生きとるもんを可愛がってやれ。そうしたらきっと恩を返してくれる。」
「他のもんを大切にできんもんは、自分も大切にできんもんや」
恩を返してくれるとは思っていなかったでしょうが、そう言って理屈の分からない幼い私たちに命の大切さを教えてくれたのでしょう。

TV大阪のS氏の話を聞き、帰られた後に歯がガチガチと音を立てるくらい体が震えた。
今回のテーマも「命」です。
殺処分にされる「命」と、最後まで看取られる「命」。
今や空前のペットブームだそうです。
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15歳未満の子供がいる世帯数と、ペットを飼っている世帯数が逆転したそうです。
その反面、安易にペットを飼って、飼えなくなったからと施設に持ち込む数も増えたそうです。
その人たちは、命の大切さを教えてもらったことが無いのでしょうか。
自分の手を汚さないだけに、後ろめたさをつらさを感じないでいるのでしょうか。
殺処分に回された子達は苦しまないと思っているのでしょうか。
ガス室の中では苦しんで苦しんで死んでいくそうです。
施設職員も苦しい思いをしています。
施設へ「命」を捨てに行く人は、自分で最期のボタンを押しなさい。
それが、「命」を買ったものの責任でしょう。

S氏は、「命を買ったものの責任を訴えていきたい」と言われました。
「命を買った(飼った)ものの責任」
重い言葉です。
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by yukiba20 | 2005-02-05 01:58 | Comments(11)

忘れられない日々・・・

b0008217_2311579.jpgTV大阪から、3月中旬に放映される番組にユキの終末を伝えたいと申し入れがありました。

「それで、ユキちゃんの存命中に時折メモを残されていると聞きましたが貸していただけないでしょうか」

パソコンの中のメモを整理しました。
1年4ヶ月居てくれたのに、ほんのわずかしか残していない。
もっともっと書いておけばよかった。

本当に嬉しかった日。
「ユキ、季節が巡って 春になったよ。
うれしいなぁ、一緒にお花見に行けたね」

「ユキ、テレビに出るんだって!
すごいね!引退した子たちのことを知ってもらえるきっかけになるといいね」
このテレビが放映されて、引退犬ボランティアが増えたそうです。
よかったね、ユキ。
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でも、思い出しちゃった。
ユキと暮らした日。
夢のような日々だったよね。
去年の節分は、すりつぶしてミルクで練り練りした豆食べたね。
おいしそうに「もっと」をしてくれたよね。
今年は、サンちゃんとルナッちだけ。
さみしいよ~、ユキ~。
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by yukiba20 | 2005-02-02 23:30 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(6)

自称犬小屋?に住む盲導犬の引退犬で天使になっちゃったユキばぁとアリサ、とキャリアチェンジ犬サニー&家庭犬ルナ・海と一緒に暮らすワンコのかあさんです。(絵は小山るみこさんの許可を得て掲載しています。)


by ワンコのかあさん