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絆Ⅰ

b0008217_17171428.jpg先日、盲導犬をパートナーとしている友人と久しぶりにゆっくりお話しました。
お互い犬好きというので、話の半分はワンコのことです。
食餌のこと、健康のこと、日頃の行動のこと、気になっていること、など話は尽きません。

彼女は、パートナーに全幅の信頼を置いています。
歩いていても、パートナーが行けないと判断して止まった場合には人が大丈夫といってもパートナーの指示に従う。でも、パートナーが行けると判断したところは周りの人の言葉よりもパートナーに従う。
その判断が今までに間違ったことはなかったそうです。

「だって、この子はいつも一緒。同じ判断。でも、人はその時その時で変わるし、判断もバラバラだから、いつも一緒の子を信頼していく。そうすれば自然にきちんとお仕事をしてくれるようになるのよ。だいいち、犬だって自分も危険な目にあいたくないでしょ。」

使用者が信頼し、その信頼にこたえて安全第一に誘導しているパートナー。
一人と一頭の間は「信頼」という絆で結ばれているのだと会うたびに実感させられます。

でも、その信頼だって一朝一夕に出来るわけではない。
「その子その子で多少の差があるけれど、はじめの3~6ヶ月を気長に教えながら歩いていくというのは必要。
その時に歩くのが下手だといって人に頼ると犬が仕事を放棄するから。
利口だから良くわかるのよねぇ。」
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「この子がいなかったら、外出のたびに私はいったい何人の人に世話にならなければならないと思う?
それこそ数え切れないくらいの人に世話にならなければならないでしょう。それも気を使いながら。
その数え切れない人の代わりをこの子は1頭でしてくれている。
おまけに、いつも一緒にいてくれるでしょ。」

たかが犬1頭という人もいますが、そうではないのです。
1頭の犬は一人の人間にも優ることもあるのだということを、多くの人に知ってほしいと思います。

それと同時に、盲導犬はスーパードッグではないということも知ってほしいと思います。
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by yukiba20 | 2005-03-31 17:20 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(3)
b0008217_1681753.jpgある日ある時、でっかいパピーのクール君がママさんと遊びに来てくれました♪

ママさんは、ユキに会いに来てくださったのです。
ユキの存命中も何度か「お見舞いを」と連絡をいただいていたのですが、お互いのスケジュールがあわずに残念なことでした。
そのママさんが、クール君をお供に来てくださったのです。
7ヶ月で体重は・・・、おっと、これは何時かどこかでママさん直々に発表していただきましょう。
とにかくルナよりでかい!
サニーより重い!
でも、そんなにデブちんではありませんでした。(彼の名誉のために)
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クール君、見た目はすっごく大人っぽいのに、することはガキンチョ。
あたりまえだよねぇ、でもそのギャップがとても面白くて楽しい♪
とにかく遊ぶ、遊ぶ、遊ぶ、また遊ぶ。
お相手するのはもちろん遊び犬ルナ。
ガフガフ、ドタドタ、フガフガ、ハアハア、カシャカシャ、ガシャガシャ。
よくもまあ、と感心するほど遊ぶ。
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おっ?静かになった!と思えば、おもちゃ箱から大きな骨を引っ張り出して、ガシガシガシ、ゴリゴリゴリ、カリカリ、ガジガジ。
お~い、Qちゃんみたいに銀歯にならないように気をつけるんだよ。

忠告なんて耳に入りません。
鹿の角もあります。
かじるのに飽きたら、又ガフガフ遊び。飽きたら、又カジカジ。
パピーのすることは見飽きることがないくらい楽しい。

そんな時のサニーは、なるべく近寄らないようにしています。
そう、相変わらずのパピー・♂ワンコ苦手のサニーはぶつかられては「ぶれいもの!」と怒っていました。

b0008217_1613064.jpg楽しい時間は、あっという間に過ぎる。
「クーちゃん、お泊りしていきなよ。」

でも、さようなら、でした。

b0008217_16105375.jpgきれいなお花とプレゼントいっぱいありがとうございました。
来ていただけて良かった。嬉しかったです。

クーちゃん、又会おうね~♪

そうそう、クール君はジュナぽんときょうだいだそうです。
私の知ってるジュナぽんは、おチビでスリムな可愛い子。
今はどうなのかな?クーちゃんのようなでっかいパピーになってるかな?
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by yukiba20 | 2005-03-28 16:16 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(6)

春の小旅行Ⅱ

b0008217_1694071.jpg「おはよ?」
朝のはよから、一人と2頭、お出かけスタンバイ。
「え? もう行くの?」
「うん、ちょっとだけまわって来るわ」
早朝6時です。
「私も行きたい!」
「良いよ、ほな先いっとるわ」
置いてけぼりの私。
クーちゃんが「遊んで遊んで」と呼んでいる。

オーナーさんに「クーちゃんも連れて行きましょうか?」と聞いたら、「大変ありがたいけれどしつけができていないから引きずられると思います」
サニーよりふたまわりも大きいクーちゃんに引きずられたら腰痛持ちの私は踏ん張れないこと確実。
クーちゃん、残念だったね、今度会う時はお行儀よくなっていたら良いね。

早朝の、世界文化遺産「醍醐寺」は昨夜の雨のせいか少し靄っていました。
行き交う人が皆美男美女に見えました。
「醍醐の花見」で知られるだけあって桜の木が数え切れないほどある。
花の頃に訪れたらさぞかし見事だったでしょう。
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境内はペット禁止なので、仁王門の所で右折して醍醐山のほうへ。
一回りするとかなりの時間になるので女人堂のところで引き返してきました。
帰りにここから行けば駐車場に出るという夫の言葉を信じたばかりに、若いお坊さん達の修行道場のようなところに出てしまった。
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お掃除しながらのおしゃべりは、アイドルのこと音楽・映画・アニメのこと。
ちょっと、いや、うんとがっかりしたのは言葉遣いの悪さ。
「こんなことやっとられんわ~」
「なに!やっとられんならやめてまえ!(怒)」思わず突っ込みそうになりました。
ちょっと前に行った福井県の永平寺の修行僧は黙々として働き、すれ違うたびに丁寧にお辞儀をしてくれた。
この違いは何なんだろう?

b0008217_16155359.jpgこの日の帰り道、狐につままれたようなことが起こりました。

時間もあるし、伏見稲荷へ寄っていこうという事になり、ナビに行き先を入力しました。
ナビの誘導にしたがって走っていると、どうも方向がおかしい。
そのうちに「名古屋方向には、あと・・・」と言う。
「え?名古屋いうたよ」「そんなあほな」
「ナビの入力確認してみてぇ」
「ほら、間違いない!」「あぁ、ホンマや」
確かに行き先は「伏見稲荷」になっていました。
しばらくして、「え!高速乗るん?」
「乗るわけないやろ」
「でも、これってインターに入っていくよ」
「えぇ!わぁ、なんやこれ!あかん、もどろ!」
「あかん!! Uたーんできへんよ。爺さんの運転やあるまいし、こんなとこでバックしたら新聞に載る!」

結局、そのまま高速に乗せられて仕方なしに帰路につきました。
あれってなんだったのでしょうねぇ。
お稲荷さんは「犬なんか連れてくるんじゃない!」と御立腹だったのでしょうか。

狐につままれたようなとはこのことです。
「伏見稲荷」以外の所だったら行き着けたのでしょうかねぇ。
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by yukiba20 | 2005-03-25 16:20 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(8)

春の小旅行Ⅰ

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「連休には出かけない」
そう決めて何年になるでしょうか。
今年はその禁を破ってワンコたちを連れて、滋賀・京都方面に1泊旅行に出かけました。
近場にしたのはきっと渋滞するだろうと思ったのと、近江八幡にちょっとした用事があったから。
案の定、渋滞に巻き込まれ近江八幡に着いたのは、もう1時を回っていました。
待ち合わせていたK氏ご夫妻に会って用事を済ませ、一路京都へ。
この日のお宿は、醍醐寺の真前「花物語」。ワンコ大歓迎のお宿です。

b0008217_17542846.jpg看板犬はアイリッシュセッターの「クーちゃん」1歳半。まだまだやんちゃです。
開業1年目の新米オーナーさんは、本当のオーナーのお父様が亡くなられ、急遽仕事をやめて跡を継いだということで、接客がイマイチでした。
でも、一生懸命さがよくわかる素朴な方でした。

b0008217_1755666.jpg素朴すぎて、私たちが食事にありつけたのは夜も更けようとしている9時。
その間何してたかって言うと、看板犬を相手に遊んでおりました。
クーちゃんは何と、大きなベッドがある大きなお部屋の住犬。
オーナーのお部屋だと思い、入るのをためらっていたら、「どうぞ、そこはクーのへやですから」

お行儀がイマイチのクーちゃん忙しい時はそのお部屋でお留守番なのだそうだ。
お部屋にはおもちゃがいっぱい転がっている。
ルナは目を輝かせて「いいよ」と言われるのを待っている。
サニーはお尻に回られて「無礼者!」と一喝。
でも、すぐに仲良しになった3人いや、3頭。
お許しが出て、ルナは早速おもちゃに飛びつく、と思いきやクーちゃんとお遊びモード。
退屈していたクーちゃんは大喜びでした。
サニーは、とりあえずお部屋確認が終わったら、見物に徹していました。
オーナーの許可が出たので館内ノーリードでのびのび。

b0008217_17583189.jpg食事のためにクーちゃん宅を辞去する時のなんともいえない寂しげな呼び声。
サニーもルナも気になるようでしたが、空腹の私たちは食堂へ。
今日のメニューは、てっさ・ふぐちり・京料理。京野菜が美味しかった♪

食後、サニーとルナがクーちゃんのことが心配で(遊びたかった?)落ち着かないので、再度訪問。
時間が遅かったので「おやすみなさい」の御挨拶で引き返してきたが、ルナの様子がおかしい。
「?」上目遣いでちらちら見てる。
いつも嬉しそうにハアハアしている口が、「ム」と閉じてる。
「ルーちゃん、アウトしようか」
ポトリ。おもちゃが1個口の中から出てきた。
やっぱり貸してほしかったんだぁ、と大笑い。
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さあ、ゆっくり休んで明日は醍醐寺へ行こう。

おもちゃは、もちろんお返ししてきました。
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by yukiba20 | 2005-03-22 18:03 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(6)

ウィンターノーズ

b0008217_145680.jpg「ウィンターノーズ」
私には耳慣れない言葉でした。
サニー&ルナのブリーダーさんと話していた時のことです。

「ルナはおチビの時は、鼻が真っ黒で可愛かったのよぉ。でも去年の秋頃からピンク色になっちゃった。でも、それはそれで可愛いんだけれどね♪」
「ええっ!そうなのぉ?」
「そうなの、クリスマスの頃なんてトナカイの角つけて、赤鼻のトナカイだぁって笑ってたの。でもそのせいか、ルナはとってもブルーになっちゃって・・・」
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「あっ!でも、もしかしたら『ウィンターノーズ』かもしれない!」
「なにそれ?」
「ウィンターノーズって言って、イギリス系の子は冬になると鼻がピンクになる子がいるの。春になると又元に戻るの」
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「ウィンターノーズ」は紫外線のせいでそうなるらしい。
ルナがそうとは限らないけれど、季節は春。
何だかちょっと楽しみです。
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by yukiba20 | 2005-03-19 14:08 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(8)

TV取材

b0008217_8361863.jpgユキがいなくなってまで取材を受けるとは思ってもいなかった。

あらためてユキとのいきさつを聞かれ、それに答えているうちに3頭のワンコたちとの不思議な縁を強く感じました。
どの子も、この子はうちの子にはならないと思っていた子達。
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サニーは盲導犬になると思っていた。
ユキは半年もの間、そんなに長く生きて待っていてくれるとは思ってもいなかった。
ルナは他所のお宅のワンコ。
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サニー以外は会ったこともなかった子たち。
来るべくして来た子たちなんだと不思議な気持ちになりました。
縁というものはこのようなものなのでしょうか。
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「ユキと暮らしていて楽しかったことは何ですか?」と質問されました。
「う~~ん・・・」

楽しいというのはユキと共にと言うことでは、どうでしょうか。
歩くこともできなかったユキとは散歩にもいけなかったし(台車では行きましたが)、旅行にも行けなかった。
ユキはどうだったのだろうかと言う思いのほうが先に立つ。
でも、「嬉しかったこと、幸せだったこと」は山のようにありました。
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ずいぶん落ち着いたつもりだったのに、ユキのことを話すのはまだまだ胸が詰まり、言葉が途切れます。

千金を積まれても譲れない子たち。
ユキもそうでした。
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by yukiba20 | 2005-03-15 08:39 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(19)

今日のごはん

b0008217_2342497.jpg我が家のワンコたちは、半分生食です。
朝はドライフード、晩はほとんどが生食です。

生肉または魚と野菜・果物類。
肉は鶏肉・牛肉・馬肉・羊肉で鶏肉は手羽先・中を骨ごと食べさせています。
お年寄りには骨ごとミンチにして食べさせます。
魚は素焼きにしたり、新鮮なものは生で食べさせます。
野菜はサラダで食べられるものは生でみじん切りにして、根菜類は煮て食べさせます。
調味料は当然のことながらいっさい使いません。
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今日の晩御飯は、1犬前、手羽先2本、(ルナにはちょっと小さめです)サツマイモと大根の煮たものとブロッコリー・白菜・リンゴ。
とうさんには内緒だけれど、私たちの晩御飯は手羽先の変わりに唐揚げであとの煮物もサラダも同じものでした。(ウフフ)

量的にはそんなに多くなくても、ドライフードの時より満足しています。
ワンコのダイエットには最適。
生食で下痢をしたことはありませんが、鮮度には気をつけます。

食費ですか?
皆さんが思っていらっしゃるよりうんと安いですよ。
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ご飯の終わったワンコたち、あとはひたすら眠る、眠る。
でも、今寝ると夜中に起きて遊ぶのよね。
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by yukiba20 | 2005-03-11 23:45 | Comments(7)

引退犬にかける思い

b0008217_2123267.jpgある日、ある時、ある盲導犬使用者に会いました。
「こんにちは、ワンコのかあさんです」(もちろん本名を名乗っています。)
そう名乗った瞬間に、「あぁ、あなたがワンコのかあさん。ありがとうございます。」
と、お礼を言われてしまった。
「え?」
お会いしたのはその時が初めて。

「テレビに出ていらっしゃった時に、言ってくださったでしょう。引退犬を引き取る時は使用者の思いも一緒に引き受けていると」
思っていることはすぐに口に出てしまう私、確かにそう言った覚えがあります。

「私達がパートナーと別れる時は本当に身を切られるようにつらいんです。次の子が来るとわかっていても、どうしようもなく辛いんです。できれば最後まで一緒にいたいんです。だから、私たちの思いも一緒に引き受けてくださると聞いて、どんなに嬉しくて、どんなに安心したか」

大丈夫です。引退犬を引き受ける方は皆さんきっとそう思っていらっしゃる。

こうも話していらっしゃいました。
「別れる時は、絶対に笑って別れようと思っていたんです。だって、本当に楽しい日々だったから泣いたら申し訳ないでしょう。」
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なんだか涙が出そうになりました。
預ける方も、預かる方も溢れるような深い思いがある。

とても嬉しい1日でした。
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by yukiba20 | 2005-03-08 21:27 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(10)

雛の祭り

b0008217_0402594.jpg今年の雛祭りが終わりました。
去年はユキがいた。
今年はサニーとルナだけ。
ちょっと寂しい雛祭りでした。







b0008217_0405994.jpg雛あられを、あっという間に食べたワンコたち、さっさとソファの上に移動。
昨年は、こぼれないように一生懸命に食べているユキの横で、「こぼさないかなぁ♪」と待っていた。
食べている方も、待っている方も真剣だったのを思い出して笑っていたら「なに、なに?」と寄ってくる。

母と友人の作ってくれた小さな小さなお雛様。
私の宝物。
郷里では4月3日までお雛様を飾るところがある。
我が家もそれに習ってあとひと月飾っておこう。
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今年も、娘達が幸せでありますように。
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by yukiba20 | 2005-03-05 00:45 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(2)

わたしの天使たち

b0008217_042100.jpgときどき元気じゃない時がある。
あたりまえだよ、神様じゃないもの。
原因なんて些細なものなんだわ。
1本の電話だったり、1通のメールだったりとありがちなパターン。
ブーンと腹立たしい思いが駆け巡った後は、ズーンと落ち込んでいたりもする。

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そんな時はな~んにもしないでワンコと寝る。
ウダウダ言いながら、ゴロゴロ転げまわって寝る。
はじめは一緒に転げまわっているけれど、すぐに飽きて眠ってしまう。

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この時間が好き。
目の前にある寝顔。
わたしが動いても起きない。
(お~い、オマエさんたちワンコでしょうが)
家族を信頼しきった寝顔。
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私の天使たち
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by yukiba20 | 2005-03-01 00:11 | Comments(6)

自称犬小屋?に住む盲導犬の引退犬で天使になっちゃったユキばぁとアリサ、とキャリアチェンジ犬サニー&家庭犬ルナ・海と一緒に暮らすワンコのかあさんです。(絵は小山るみこさんの許可を得て掲載しています。)


by ワンコのかあさん