<   2005年 04月 ( 9 )   > この月の画像一覧

b0008217_0174879.jpg玄関をそ~っと開けたら、ルナはリビングからドドドと走り出て来て、サニーは2階からトコトコトコと降りてくる。

「な~んだ」
理由は、すぐにわかりました。
そう、サニーが一緒にいなかったのです。
だから、ルナはものすごく寂しくて不安だったんです。
だって我が家に来て以来、彼女はユキとサニーのおかげで独りぼっちで置かれたことはなかったんですもの。

サニーは、ガウガウ遊びが大好きなルナの相手が嫌になると2階へ避難するのです。
当時はまだ、足腰に自信のないルナは自宅の階段の上り下りが出来ませんでした。
そうすると一人ぼっちが寂しくてしようがない。
そんな時は、いっつもユキにくっついていたのに、そのユキがいなくなっちゃった。
b0008217_0192735.jpg

こんなことしなくても皆ルナのこと見てるから。ず~っと皆と一緒だって言い続けて、抱いて静かにいっぱいいっぱい話しかけた。
安心して自分から離れていくまで何時間も抱いていたこともあった。
それなのに、今回もまたワンコに脱帽です。
ユキにもサニーにもかなわない。

しようがないから、サニーに大真面目でお願いしました。
「サンちゃん、ルナはね、ひとりでいるのが寂しくていたずらするんだわ。お願いだから母さんの留守の時はルナといてやって。ルナにはガウガウしないように言うから」
「ルー、ガウガウしすぎるとサンちゃんはお二階へいっちゃうから、ガウガウしないのよ」
そして試しに、2階に上がれないようにして留守にしてみました。

正解だったのです。
お漏らしはなし!
いたずらはちょっとだけ。
サンちゃん、ごめん!ありがとう!
b0008217_0211292.jpg

サニーにストレスがたまらないようにしばらくは長時間のお留守番は避けましたが、数回繰り返した後は、問題行動は全くなくなりました。
見ていると、サニーもルナのガウガウ遊びが目に余ると、たった一声ですが「ガウ」と叱るようになり、それを合図にルナの一人遊びが始まり、やがて眠ってしまう。

サニーの「ガウ」を聞いて私は安心したのです。
何でもルナのすることを許して来たサニーを見ていて、ストレスにならないだろうかと心配だったんです。

それにしても、ワンコはワンコ同士、我が家の場合はそれにつきました。

今ですか?
全く問題なし、で~す♪
[PR]
by yukiba20 | 2005-04-29 00:25 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(8)

ユキの最後の出演?

b0008217_8281014.jpgTV大阪S氏から、先般取材を受けたユキの件について
「放映が決まりました。4月28日(木) 25:10~26:05(真夜中1:10~2:05)『最後の家族』です。頑張って作ったので是非見てください」
と連絡がありました。

今回取材を受けたのは、ユキがいなくなってどう思っているかなど、その後の家族、みたいな感じでした。
ユキの葬儀の時も取材に来ていらっしゃったので、それも少しは出るのかな?

ユキのことは、引退犬としてよりも、人間の都合で抹殺される命と、その対極にいる最後まで家族に看取られた命として取り上げられるようです。

S氏は、自身でも犬と暮らしていらっしゃって、日々感動の連続であるはずがないことを良く分かっていらっしゃるので、お涙頂戴にはならないはずと思っていますが、さてどうでしょうか。
b0008217_8283655.jpg

ユキ、ある人に言われたよ。
「ユキと1度で良いから歩きたかった」と言う言葉が忘れられないと。
今も、「ユキのことどう思いますか?」と聞かれることが多い。
「どう思うって、たった一つ、一緒にお散歩したかったよね、ユキ」
[PR]
by yukiba20 | 2005-04-25 08:31 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(30)
b0008217_12535536.jpgサニーで経験していたので「分離不安かな?」と思ったのですが、「サニーがいるのに何故?」とも思いました。
とりあえず、サニーにしたのと同じような対処をしたのですが、サニーのときに効いたことが効かない!

ソファベッドの上の毛布には毎回大量のおしっこ。
それまで何箇所かにチビリチビリとしてあったのが、毛布か座布団の上にまとめて「ジャー」。
座布団は洗濯機で洗濯できずに捨てました。
b0008217_12544493.jpg

それだけで足りずに、しまい忘れたスニーカー、サンダル、スリッパはことごとく破壊の対象。
大切にしていた本もカジカジの対象でした。
出かけるときには厳重にガードしていかなければならなくなったのです。

すくいは一つ、サニーのときと同じようにテーブルの上のものには手をつけないこと。
ようするに、基本的躾が悪いのではなく彼女の精神的ストレスだということ。
これはこちらの出方をあれこれ模索していけば何とかなると思えたことです。
b0008217_12565353.jpg

サニー流が通じないと分かったので、何回目かの留守番の時に、そ~っと忍び足で帰ったのです。
(現行犯逮捕してやる!)
[PR]
by yukiba20 | 2005-04-22 12:59 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(8)
b0008217_22283369.jpgユキが亡くなって、ルナは分離不安に陥りました。

サニーがいるのにって?
そうなんです。

私が出かける支度をし始めるとストーカーに変身。
玄関を出る時、私は何気なく黙って出ます。
その瞬間、ルナを見ると泣きそうな目をしてる。
サニーは「また行くの?」っていう感じ。
それでも、何気なく出かける。
b0008217_2229880.jpg

帰宅時の我が家は、まず玄関にあるものはすべてカジカジの痕もしくは原形をとどめていないものが散乱。リビングには綿が引きずり出された座布団の残骸。カーペットにはおしっこの痕が数箇所。

「なにこれ!今まで一度だってなかったことだ~!!」

でも、叱ることはしませんでした。彼女にとって叱ることは決してよい結果を生まないことを知っていたからです。
な~んでもないような顔をして片付けました。
「ルーちゃん、なんでこんなんしたん?おもしろかった?」
[PR]
by yukiba20 | 2005-04-19 22:30 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(14)

お花見だ~♪

b0008217_118144.jpg引退犬支援をしているNPO、日本サービスドッグ協会の仲間と吉野の山荘に遊びに行ってきました。
今日の参加者、ワンコ6頭、ひと10人。
おでん持って、南蛮漬け持って、カレー持って。
「お花見だ~♪」

そのわりには道路がすいている。
桜もほとんど見えない。
「もう桜終わったんかねぇ」
なんて言いながら目的地に着きました。
な、なんと、お花は終わったのではなく、まだまだだったのです。
b0008217_1193365.jpg
でも良い♪ 
空気が美味しい!
気持ちが良い!
楽しい♪

b0008217_11103937.jpg
山荘では、山荘のぬし「パディーくん」のお出迎え。
まだ若いのにおっさん顔のパディー君、とっても味のある良いお顔。こんにちはお世話になりますね。

お昼は、おでんに南蛮漬けをいただきました。
山小屋で食べるご飯の味は格別です。
う~ん、満腹満足♪

ご飯の後は散策。
神社に行くワンコ、裏山に登るワンコ皆楽しそう。
b0008217_11114160.jpg

神社組みは、パディー君を先頭にトゥリッシュちゃん、デモ犬のインカちゃん。
裏山組みは、ホリデーちゃん、サニー、ルナ。
ホーちゃんはお母さん犬を引退したオバサンなのにお父さんの後を追って元気元気!急な斜面もなんのその。
股関節に問題を抱えるルナも斜面を駆け上がり駆け下りる。
ちょっと前までこんなことしなかったのに、脚力に自信が出てきたんだね。

始めましての人同士も、犬がいるだけで以前からの知り合いのよう。
いっぱい話して、いっぱいワンコにまみれているうちにあっというまに夜。
b0008217_1112026.jpg

今日は残念ながら日帰りなので、カレーを食べて帰途に着きました。

いつもながら、ここに集まるワンコたちは穏やか。
我が家のワンコは来るたびに野生化。
[PR]
by yukiba20 | 2005-04-16 11:14 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(8)
b0008217_16214235.jpg行きつ戻りつしながら、一喜一憂しながら、試行錯誤しながら毎日が過ぎていきました。
その間、叱らないの他に、自分ならどうしてほしいだろう。息子達が幼い時はどうしていただろうかと、犬としてではなく全く我が子と同じように考えました。

「かあさんサンちゃんのこと大好きだからね。お外にいても忘れていないからね」
「おしっこしたかったの?おいて行っちゃったからおこったの?」
「今日は、おしっこしてないんだぁ♪すご~い!嬉しいなぁ♪」

話しかけて、話しかけて、話しかけていました。
それでも、忘れた頃に「チビリ」。
まるで「わたしのこと忘れないで」と訴えているようでした。

「もうちょっとかなぁ」と思っていたところにユキが来たのです。
b0008217_16243669.jpg
ユキが来てビックリ!!
家族みんなでビックリ!
サニーのお漏らしがピタリとやみました。
いたずらもしてありません。

1回・2回は「本当かなぁ?」
信じられませんでしたが、ある日のことユキのベッドの上におやつが抜き取られていたタオルを発見したのです!
毛布は引きずられてベッドから落ちていました。
想像でしかありませんが、多分サニーはユキの傍でタオルをカミカミしながら寝ていたのでしょう。
その日から、現在に至るまで彼女はお漏らしはおろかいたずらはいっさいありません。
ユキがいなかったら、もっともっと時間がかかったことは間違いありません。
b0008217_16235951.jpg

寝たきりの老いた1頭の犬に、私達はかなわなかったのです。
本当にあっけない「分離不安症」の終わりでした。
[PR]
by yukiba20 | 2005-04-13 16:27 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(11)
b0008217_1610171.jpg新しいアイテムは毛布とタオルです。
先代が、留守番の日は何度言っても私のベッドで寝ていたことを思いだし、リビングのソファベッドをベッドの状態にして、そこに私の毛布を置いておきました。
そして、毛布の上には玩具の変わりにタオルにいくつもの結び目をつくりその結び目の中に小さなおやつを仕込んだものをいくつか置いておきました。
もう一つ、「引っ張り出したい」と言う気持もある程度満足させるための玩具(と言うかなぁ?写真のようなものです)の中にいろいろ詰め込んでおく。
b0008217_16105825.jpg

帰ると、毛布には寝た跡とおやつが抜き取られたタオル、引っ張り出したものの残骸がありました。
リビングのお漏らしはありませんでした。
他の部屋はまだ「チビリ」です。
でも、(やったー!)でした。
もちろん、褒めまくりました。
次にしたことは、他の部屋に入れなくしたこと。
ドアを開けることが出来るので、ドアの前にイスを置きました。

イスは動かされていましたが、お漏らしはありませんでした。
一生懸命動かすと言うことで気持ちが紛れたのかもしれません。
これだけで、天にも昇る気持ちで褒めちぎりました。
でも、リビングはタオルと引っ張り出したものの残骸が散らばっています。
b0008217_16113828.jpg
これで、お漏らしが終わったわけではないのです。
もういいかな?と思ってイスを置かなくなったらまた「チビリ」があったのです。
でも、毎日ではないので1歩も2歩も前進。

この間、叱ったり叩いたりは1度もしていません。
不安な子に更に不安な思いを持たせたくなかったのです。
[PR]
by yukiba20 | 2005-04-10 16:14 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(6)
b0008217_15422898.jpgいたずらだと思っていた頃は、玩具やミルキーボーンを置いたり、探し物ゲーム感覚で気が紛れたら良いと思い、あちこちに玩具を隠したり、コングを使っておやつを置いたりもしてみました。
ところがこれが裏目に出て、逆に伸び上がって届く限りのものを引っ張り出してあるのです。
救いはほとんどのものは無傷で置かれていた事でしょうか。
「えらい!」と思ったことは、テーブルの上のものだけには触っていないのです。
パピー時代の躾がここで表れていました。
まさに「三つ子の魂百まで」です!
b0008217_15425967.jpg

そうこうするうちにお漏らしが始まりました。
最初はリビングにチビリ。
だんだんエスカレートして、自分が調べた部屋に「調査済印」のようにチビリ、チビリ。
そうです、サニーは自分でドアが開けられるのです。
トイレは最後に出かけるものがさせているので、おしっこがしたいわけではない。
その証拠に、チビリチビリなのです。
b0008217_15432244.jpg

息子の話。
テーブルの上のものには手をつけていない。
お漏らしが始まった。
そしてもう一つ、執拗に家人に付きまとう。

以上のことから、我が家ではサニーは「分離不安気味」であると判断したのです。
そう判断してからは、留守にするときのアイテムであった玩具はまったくおかないようにして別の手段を用いることにしました。
[PR]
by yukiba20 | 2005-04-06 15:45 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(9)
b0008217_17264797.jpgサニーが我が家にやってきたのは1歳と1ヶ月でした。
「お留守番は充分に出来ますが、もしかしたら初めのうちはいたずらをするかも・・・」
まだまだ子供、多少のいたずらなんか可愛いもの、今までの経験でそう思っていました。

サニーが来た頃は、私はまだ仕事をしていて、週に4日終日家を空けていました。
ユキを引き取りたかったので退職願は出していたのですが後任が決まらずにいたのです。

b0008217_17272870.jpg当時同居していた長男は仕事の関係で午後1~2時の間に出社し、休日もずれていたので実質的には週3日、午後3~4時間程度の留守だったのです。
はじめはスリッパを齧る程度からはじまり、靴、マット、座布団の破壊、流し台の上の布巾もくちゃくちゃとエスカレートしていきました。
叱ったかって?いいえ、現行犯逮捕以外は叱らない方針だったので叱りませんでしたが、あの手この手の工夫はしてみました。
それもたいした効果はなく、そして、お漏らしが始まったのです。
人が家の中にいると、たとえその場に一緒にいなくてもしないのに、人の気配がしないとお漏らしをする。
この頃、私はやっと退職しユキを迎える準備も始めていたのですが、サニーの対処に頭を痛めていました。
先代までにはなかったことです。
b0008217_17283738.jpg

ある日、食事をしながら息子が言いました。
「サニーなぁ、置いていくの可哀想やなぁ。おれが出かける時、いつも泣きそうな顔するんや。」
私はいつも先に出かけるので知らなかったことです。

サニーは、パピーの頃はいつもパピーウォーカーと一緒。センターに行っても周りにはワンコが一緒。実質一人ではなかった。

怖がりのサニーはどんなに不安だったのでしょう。
「ごめん!寂しかったんかぁ、ごめんね。」

そうです、分離不安に陥っていたのです。
早くに対処してやれば難なく過ぎたであろう時期を逃してしまったことを悔いました。
[PR]
by yukiba20 | 2005-04-03 17:31 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(15)

自称犬小屋?に住む盲導犬の引退犬で天使になっちゃったユキばぁとアリサ、とキャリアチェンジ犬サニー&家庭犬ルナ・海と一緒に暮らすワンコのかあさんです。(絵は小山るみこさんの許可を得て掲載しています。)


by ワンコのかあさん