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引退後の初仕事Ⅱ

b0008217_13152354.jpgその日のアリサは、感動をいくつもプレゼントしてくれました。

彼女が我が家の家族になって、ひとりで外出したのはたった1度だけです。
とうさんの休みに別々に散歩に行ったときだけ。

今回は、アリサだけがお出かけでサニーとルナはお留守番。
家を出たときから振り返り振り返り歩いています。
いつもの小道まで来たときに、アリサは家のほうを向いて座り込みました。
押しても引いても動かない。

「サニーちゃんとルナを待たなければ」
そう言うように、頑として動きません。
少し頑固者のアリサ。
でも、嬉しかった~。
アリサの中では、サニーとルナが大切な家族になっているのです。

喜んでばかりいられないので、お願いしました。
「今日は学校へ行ってお話を聞いてもらう日なの。サニーとルナはお留守番でアーちゃんだけが行くのよ。」
わかったのかわからないのか、良くわからないのですがとにかく歩き出しました。

学校について、生徒たちに案内されながら歩いていると、段差ごとにアリサが止まります。
ハーネスをつけているわけでもないのに、ぴったりと寄り添い、段差ではきっちりと止まりました。
「グッドグッド!!」
アリサは、盲導犬だったときにユーザーと一緒にいろいろなところにお話に行きました。
私もお願いして、3、4回近所の小学校にお話に来てもらっていたのですが、そのときのことを思い出したのでしょうか。
パディー君が、ちょっとしたデモをしている時、アリサも同じことを私の指示でしてくれました。

病気でハーネスをつけるのはつらくなったけれど、お仕事は嫌いじゃなかったのね。

アリサは、盲導犬としてとても優秀だったとユーザーはおっしゃっていました。
私も、そう思っていました。
この日は、間違いなくアリサは優秀な盲導犬だったのだと再確認させられた日。
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その日のアリサはちょっと誇らしげに見え、私はまた新たな感動に出会いました。
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by yukiba20 | 2006-01-29 13:22 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(8)

引退後の初仕事Ⅰ

b0008217_17155774.jpgアリサは、引退犬として学校デビューしました。

学校から問い合わせのあったのは、「盲導犬のお話をしてくださる方ご存知ありませんか?」と言うものでした。
以前からお願いしていた方は、就職なさって時間が作れなくなっていましたので、顔見知りのパディー君のユーザーさんにお願いしました。

その時先生に、我が家には引退犬とキャリアチェンジ犬がいることをお話したら、是非連れてきてほしいということになり、アリサが同行することになりました。

パディー君のユーザーさんは、お話がとても上手です。
子供達は時に笑いながら、時には真剣にお話を聞いてくれていました。
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アリサのことも少しだけお話しました。

「私、アリサ知ってる~。サニーとかルナと一緒に公園で会うもん」
「ぼくも知ってる~」
何人かの子達がそう言ってくれました。
おなじみさんもいれば、初めての子もいますが多くの子達がアリサたちを知っていてくれたのです。
「アリサたちは人が大好きだから、出会ったら声かけてね。とても喜ぶから。」
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お話の後に、「アリサちゃんを触らせていただけないでしょうか」と申し出がありました。
もちろんOKです。
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「パディーも良いですよ~」
と言っていただき、暫しのおさわりタイム。
あちこちから手が伸びてきて、もみくちゃになりました。
パディー君もアリサも子供達の中に埋もれてしまいましたが、2頭の犬たちは嬉しそうに尻尾ふっています。
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帰りに女の子が寄ってきて小さな声で聞きました。
「今日も公園にいる?」

アリサはまた新しいお友達が出来そうです。
もちろん、サニーとルナもね。
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by yukiba20 | 2006-01-25 17:22 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(4)
b0008217_18365619.jpgうちの管理人さん、ハーブママが、遠い仙台から来てくださいました。
正確に言うと、出産のためにお里帰りしていらっしゃるので是非にとお誘いしたのです。

懐かしいお友達と一緒に、ワンコ仲間と一緒に来てくださいました。

お腹もお顔もちょっとふっくらして、可愛いの♪
「あぁ、管理人さんはお母さんになるんだぁ」って実感しました。
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うちのワンコたち大喜びの大歓迎!
はじめまして、のアリサも精一杯歓迎しました。
おなじみのブラックシスターズの面々とご挨拶が終わるとそこは大人ワンコ。
それぞれのポジションでカジカジする仔、寝る仔、様々です。
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「なんや静かやねぇ」

そのはずです。
ルナの遊び相手のパピーがいないのです。
ルーちゃん、残念やね~、フフフ♪

お昼になりました。
申し訳ないけれど、皆さんお持たせです。

うちの仔は、ペットですからお行儀はイマイチ。
特にサニーは「この人」と決めたら離れません。

「ハーブママさん、おいしそうですね~」
「おいしいよ~♪」
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「ジー」
「見ててもあげないよ~」
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「パクッ!」
「あ!」
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アリサは?
さすが! 元盲導犬お行儀は抜群ですが、よだれが・・・。

楽しい時間はあっと言う間に過ぎました。
ハーブママさん、無事のご出産をお祈りしていますね。
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by yukiba20 | 2006-01-21 18:45 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(10)
b0008217_0494793.jpg昨年は立て続けに、引退犬の死に出会いました。
実際に会った仔もいるし、会ったわけでもないけれど、たまたま犬たちの終焉の時期にお話しする機会があった仔もいます。

引退犬を預かると言うことは、そう遠くない時期に別れが待っていると言う覚悟が必要です。
覚悟はしていても私たちボランティアは、その日はまだまだ先だと思っています。
その日が思ったより早く来た時、深い悲しみと共に「この子は我が家に来て幸せだったのだろうか」と思い悩みます。
眠るように逝ってくれたらその思いも少しは薄れるのですが、苦しむとその時だけではなくず~っとその思いを引きずってしまうこともあります。

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なぜそういう思いにとらわれるのでしょうか。
いろいろな理由はあると思いますが、ひとつには、家庭犬は子犬のときから一緒で、愛らしく楽しい時期の思い出をいっぱい持っていますが、引退犬はそうではないということもあるのかもしれません。
パピーウォーカーのところに帰る子は幼い頃の楽しい思い出がいっぱいありますが、老いた犬を預かる引退犬ボランティアはその日から思い出作りが始まるのです。

b0008217_0515292.jpg老いた犬の動きは緩慢です。
表情に乏しくなります。
新しい環境になじむのに苦労する子もいます。
若くして引退する子の多くは、病気であったり体のどこかに都合の悪いところを持っています。
思うように思い出作りができないうちに外出もままならなくなると、自分も周囲も「かわいそうに」と思うようになります。
そうして、「この子は、うちに来て楽しいのだろうか、幸せなのだろうか」と思い始めます。

たとえ寝たきりになっても、共に過ごす日が短くても、その子と暮らした日々が穏やかで幸せであったら、犬たちは決してかわいそうではなく幸せなのだと私は思っています。
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今、終焉を迎えようとしている仔、病気の仔と暮らしていらっしゃる引退犬ボランティアの皆さん、あなたと暮らすことができてワンコたちは幸せです。
ワンコたちの穏やかで優しい目がそういっているでしょう?

老いた犬たちには、子犬のような可愛らしさはありませんが、かぎりなく優しい表情があります。
可愛いです。
愛しいです。
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「うちの子は幸せだ。だって私が幸せなのだから、犬たちが不幸なはずはない」
私はいつも、そう思っています。
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by yukiba20 | 2006-01-14 00:56 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(18)

新年会♪

b0008217_1439613.jpg引退犬を支援するNPO法人JSDAの新年会がありました。
今年も、1頭でも多くの引退犬を応援できることを皆で願いながらお祝いしました。
昨年末、拠点になる事務所が奈良県にできました。
b0008217_14395710.jpg施設の裏はドッグランになっています。
そのお披露目でもあります。

介護福祉士や童話作家、盲導犬ユーザーにボランティア候補、犬のことはようわからんのやけどお手伝いを、といろいろな顔ぶれが集まりました。

ユキの現役時代をご存知の方に出会いました。
ユキの話は今でも涙が出て話すことができません。
アホやね~。

b0008217_14402676.jpgドッグランでワンコたちは、大はしゃぎです。
日頃運動不足になりがちなワンコたちも走る走る!
アリサも、初めましての皆さんの中で、また新しい経験をしました。
沢山の人やワンコの中で遊ぶと、アリサは大きく変わります。
新しい経験をするたびに、家族としての絆を深めているようです。

b0008217_14405888.jpgクレイのおにいちゃんが、アリサと向き合って何かしています。
アリサは、お兄ちゃんのように静かで優しい人が好きです。
いつまでも、向き合っています。
何お話してもらってるんだろう?

本当に楽しい一日。
あっと言う間に過ぎてしまいました。

家にたどり着いたワンコたちは、スイッチが切れたようにバタンキュッ。
サニーは寝返りをうとうとしたけれど、お尻を枕代わりに使っているアリサはぐっすり眠っていて起きる気配はありません。
中途半端な姿勢、伸びることも縮むこともできずに再び夢の中へ。
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寝ている時まで楽しませてくれる仔たち、今年も元気でいてほしい。
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by yukiba20 | 2006-01-09 14:44 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(7)

3が日は

b0008217_13352360.jpg雪国育ちの我が家にとっては雪のないお正月なんてお正月とは思えません。
雪国から離れてもう何十年にもなろうとしているのに慣れることはありません。
だから大阪のお正月は普段の日とまったく変わらないのです。
喫茶店だってモーニングサービスしてる。
電車だって始発からお仕事の人がけっこういる。
お正月なのにしめ飾りをしている家が少ない。
何年か前まであった年末年始の行事が少しずつなくなっていく。
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我が家もいつもと同じ「フォレストガーデン」へ散歩に行きました。
「お正月」だから普段よりずっと静か。
アスレチックがあいています。
日頃は遊べないので、思いっきり遊んでみよう!
でも、だめだ~。
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なぜか、こういうものがルナは苦手です。
階段は上がるのですがすぐに下りてしまう。
私達が一緒でもすぐに降りてしまう。
アリサの方が平気。
「母さんがいるなら一緒にいるわ」

サニーは父さんと一緒にけっこう楽しんでいる。
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「サニーちゃん、へいきなの?」
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「わたしはできないわ」
「わあ、じょうずね~」

サニーは高いところ案外平気です。
怖がりサニーは怖くなくて、おてんばルナはこわ~いのです。
アリサは「カム」と言われればためらいなく来る。
さすが!(なにがやねん)
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こういうところでは、トコトコトコトコ走るんです、アリサ。
時々、ピョンと飛びつこうとして「あ、しまった」と言う表情をします。
そんな表情を見せる時、間違いなくこの子は盲導犬だったのだと感じる。
最近のアリサはもうすっかり普通わんこで、私達はずっとアリサと暮らしていたように思うようになっていたのに、時々のぞく現役時代の片鱗。
兄ちゃんが言うはずだわ。
「アリサ、おまえはエリートだもんな」
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by yukiba20 | 2006-01-05 13:41 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(6)
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今年も楽しい計画がいっぱいで~す。

ルナ:「あそぶぞ~!」
サニー:「あそびにきてね~♪」
アリサ:「あそんでね~」

「よっしゃぁ、今年も楽しくいこうね~!」
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by yukiba20 | 2006-01-01 00:23 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(14)

自称犬小屋?に住む盲導犬の引退犬で天使になっちゃったユキばぁとアリサ、とキャリアチェンジ犬サニー&家庭犬ルナ・海と一緒に暮らすワンコのかあさんです。(絵は小山るみこさんの許可を得て掲載しています。)


by ワンコのかあさん