b0008217_7135593.jpg丸くなって眠ることの
できなくなった体に
そっと上掛けをかける
そっと、そーっとかけるのに
はっと目をさます
おこしてごめんね

呼吸が楽にできる季節とはいえ、老犬には寒さも感じられる季節になると、ユキは体をしきりに動かし「くの字」になることが多くなる。
本当は丸くなりたいのだろうにと思い、サニーのパピーウォーカーさんに、寒さをしのぐコート作りをお願いした。
あれやこれやと、勝手な希望を並べたてたのですが、嫌な顔一つせず、それどころかいろんなことを想定して、すべて違うデザインで数着のコートが届きました。
素材も、乾きやすく、ユキの負担にならないようにと、フリースです。
ピンクのハートや星の付いた可愛いもので、色白のユキに良く似合いました。

この頃から、お願いもしていなかったのに、
「寒くなるから、暖かくしてあげて」
と、ブランケットやマットなどの防寒用の物が届きはじめました。

皆さんのお心遣いに言葉もなく、ただただ感謝の日々です。
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# by yukiba20 | 2004-09-14 07:14 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(7)

ワンコの食事

ドッグフードだけでは味気ないと思い、友人・知人からアドバイスをいただき、食事は美味しく、栄養があり、しかも歯のないユキに食べやすいようにと様子を見ながら変えていきました。
もちろん、サニーはすでに同様のものを食べていましたが、何しろ超の付く老犬のこと、ゆっくり変えて行きました。
b0008217_1133568.jpg

食材としては
ドッグフード(今までの半量以下)
生肉(当初は牛の赤身でしたが、後にアドバイスを受け鶏の骨も一緒に丸ごと2度びきミンチに変えました。サニーは生の手羽先丸ごとです)
野菜ジュース(サニーには荒みじんにしたもの)、手作りのカテージチーズ、すりおろしりんご、茹でてつぶした根菜類、バナナや柔らかい季節の果物など、便の調子を見ながら食べさせています。
ヨーグルトだけが便が緩むので食べさせることはやめました。サニーは大丈夫なので食べています。

「わー、すご~い! たいへんだ!うちは無理かも~」なんて思わないで。
フードと生肉以外は私たちの食べているものを多めに作って味をつける前に分けておいたものです。
あまり手間をかけずに美味しいものをと心がけました。
冬には、大好きな豆乳なべおじやがメニューに加わります。

だって、人の為にフードひと筋で働いてきたユキには、サニーが食べているのと同じ美味しいものをいっぱい食べさせてやりたかったんですもの。
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# by yukiba20 | 2004-09-12 01:18 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(4)

夏を越した!

b0008217_0383585.jpg暑い夏が過ぎ、秋になり
すごしやすくなったらよく眠る
目覚めないのでは、と心配になり
じっと見つめるかすかに上下する胸のあたり

「夏を越すことができなかったらごめんなさいね」
同行の訓練士さんに、そう言ったにもかかわらず、ユキは日に日に元気になっていったのでした。

とうとう、念願の夏を越しました。

秋風の入る窓際で眠るユキは食事時になっても目覚めないくらい良く眠りました。
今までの分を取り返すように。
そうなんです。それくらい呼吸の状態は良くなっていたのです。

そして、台車に乗って念願の「公園デビュー」を果たしたのでした。

やったねぇ!

でも、この時は残念ながらカメラを忘れて喜びの「Vサイン」を収めることはできませんでした。
ざんね~ん!!!
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# by yukiba20 | 2004-09-11 00:38 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(5)

ユキっておもしろ~い♪

b0008217_8401123.jpgすっかりうちの仔になったユキは次々と意思表示をしてくるようになりました。

トイレはもちろん、
「水がほしいの、はあはあはあ」
「ご飯がほしい、はあはあはあ」

最もおもしろいのがご飯の催促。
ご飯どきになって冷蔵庫を開けると、ぐっすり眠っているはずなのに「パチクリ」と目を覚ます。
目がきらきらと輝き、ひたすら見つめる。
サニーはとっくに足元でダウンして待っている。
そのうち待ちきれなくなると2頭の「はあはあ」が始まる。
サニーの前に食器が置かれるやいなや、ユキは前足でベッドをバンバン、バンバンと叩き催促する。
「わたしにも早く頂戴!」

私は、その「バンバン」と叩く力強い音が聞きたくてわざとゆっくり支度をするのです。
これって、意地悪ですか?

だって、サニーもユキもこの時だけは「かあさん命」みたいに必死で見つめてくれるんだもの、ちょっとだけ幸せに浸っていたいよ~。
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# by yukiba20 | 2004-09-09 08:38 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(3)
体調が安定してくると、ユキの自我が少しずつ見えはじめました。

「トイレはベッドの上ではしたくないのよ!」
そう言わんばかりに、ニジリニジリと後ろに下がってベッドからお尻が出ると、用足しをする。
後ろに下がれるけれど、前に出られないユキは「はあはあ」言いながらひたすら私を見る。
お尻が濡れるのがいやだったのです。

それに気づかない私はb0008217_17295449.jpg
「あらぁ、ユキ~♪、お目目覚めたのぉ。元気だねぇ。良い仔だねぇ。
今日のおやつは何にしようかねぇ」
それでもユキは、ひたすらハアハア。
のうてんきな母さんは、おやつの催促だとばかり思っていました。

すると、見かねたサニーが走ってきて鼻チョンの合図。
鼻チョン→ユキのお尻、を繰り返してユキの排泄を教えてくれたのです。
なんと賢い!(超親ばかです)

ようやく、ペットシートが交換され、お尻がきれいになると、
ユキは「ふ~~~~~、やれやれ」とふか~いため息。
サニーは「かあさん、グッドグッド」とばかり顔をなめてくれる。

それからおもむろに、サニーはユキに鼻チョンをして傍らにダウン。
「人間ってホントに言葉が通じないんだから不便だよねぇ」
二人の会話が聞こえてくるような、永遠に続けと心から願う楽しい日々です
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# by yukiba20 | 2004-09-07 17:33 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(2)

介護の日々

b0008217_029932.jpgユキ
お口も、お鼻も苦しいね
こんなになるまで
いっぱい、いっぱい
がまんしていたんだね
もう、がまんしなくていいから・・・
「くるしいよォ、いたいよォ」って
鳴いていいんだからね

当初のメモにこう書いてある。
ユキを引き取ったときの状態は、それくらい苦しげだったのです。

抱きしめても、抱きしめても
うでの中をすり抜けていく
そんな気がする不安な夜
かみさま、
どうぞ、もう少しだけ
ユキを私のそばにいさせてください。
もう少しユキと話していたいから

夜間、呼吸困難を起したときは神にもすがる思いでした。
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# by yukiba20 | 2004-09-05 00:28 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(2)

介護のポイント

まず、主治医に全身の診察をしてもらって、呼吸を楽にするための投薬を始め、同時に当面の注意事項を聞き介護を三つのポイントにしぼりました。

第1に、床ずれを起こさせない。b0008217_17382886.jpg
最も大切なことは、床ずれを起こさないようにすること。
床ずれを起こしてウジがわくようになったら、苦しいだけだから安楽死を考えなければいけなくなると言われたのです。

第2に、室温の調整。
これは、26度くらいが良いと言われたのですが、ユキの場合は26度でも苦しがり、25度ないし24度でようやく眠りにつくという状態でした。
しかも、24時間体制。出力の小さなエアコンではノンストップでフル回転。
電気代が見る見るはねあがっていくと同時に故障が心配でした。
息子の提案を受け、急遽出力が大きく、脱臭能力のあるエアコンに買い替えたのです。

第3に、下痢をさせない。
下痢をすると、脱水症状を併発すると共に体力が急激に低下します。
しかし、美味しいものを食べさせてやりたいと、
様子を見ながら徐々に食事内容に変化をつけていきました。

そして、最期に「自分だったらこうしてほしい」をプラスしたのです。
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# by yukiba20 | 2004-09-03 17:37 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(2)

よく聞かれること

b0008217_19143391.jpg「なぜ、ユキを引き取ったのですか?」

それは、その時、そこにいたのがユキだったからです。

サニーが来る数日前、その頃はサニーが家族になるなんて夢にも思っていなかったのですが、訓練所に、ようやく立てるくらいのほぼ寝たきりの17歳になる引退犬が引き取られた、と聞かされました。
それがユキだったのです。

以前に、病気を抱えて引退した仔が施設の片隅でその生涯を終えなければならなかったことを知っていた私は、何とか引き取り手はないものかと聞いたのですが、そこまでの状態の仔が引き取られることはまずないとのことでした。
その時点でまだ仕事をしていた私には、ユキを引き取るなんてことは無理でしたが
「私が、仕事をやめた時にユキが生きていたら、それはうちへ来たいと思って頑張ったんだから引き取ろう」
そう決心したのです。
それから半年後、ユキは我が家の家族になったのです。

サニーは、あれよあれよと言う間に家族になり、
ユキは待って待って家族になりました。

縁あって集いあったもの同士、労わりあっての暮らしが始まったのです。
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# by yukiba20 | 2004-09-01 19:18 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(2)

続・協力お願いの発信

協力お願いの発信は、知り合いのボランティアグループ・友人・知人、そして盲導犬使用者に向けて送りました。
b0008217_13571296.jpg
「ユキの、絶え間なく流れ出る鼻汁を受けるために沢山のタオルが必要です。
洗濯が追いつかないので使い捨てにしたいと思いますから、古いものの方がありがたいです。
必要なものは、バスタオル・フェイスタオル・タオルシーツです」

今まで、使用者に向けての発信は、ほとんど無いと言うことでしたが、自分達のパートナーのことを思えばきっと協力してもらえると思ったのです。

発信した翌日に届いた第1便は、友人のアイメイト使用者からでした。
ライトハウスはもちろん、関西盲導犬協会の使用者からも続々と届いたのです。
ボランティアグループ・友人・知人からも届いたことは言うまでもありません。
それは、今も絶えることなく続いています。
本当にありがたいことです。

何より嬉しかったのは、使用者もボランティアも口コミで聞いたと施設の枠を超えて協力してくださったことです。
しかも、その枠を超えた中には職員の方までいらっしゃったのです。

私の、負担が大きく軽減されました。

そしてその頃から、ユキを気遣うメールが届くようになりました。
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# by yukiba20 | 2004-08-30 13:56 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(4)

協力お願いの発信

ユキは、重症の歯槽膿漏でした。
麻酔をかけて根治手術ができない今は対症療法のみです。
主治医と相談しながらの投薬で、来たときの鼻の腫れはひき、悪臭は治まりました。
けれども、引き取る前にいちかばちかでなされた抜歯のあとが上あごから鼻に向かって穴となって残ってしまったのです。
では、抜かなかった方が良かったのかというと、そうではありません。
抜かなかったらユキはもっと苦しんだでしょう。

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鼻や口から絶え間なく流れ出る、膿状の鼻汁を受けるために顔の下に敷いたタオルはしょっちゅう変えなければなりません。
1日の洗濯量は干すところもないくらいの量になりました。

当初の洗濯量は、1日量、タオルケット1枚・バスタオル15、6枚・フェイスタオルは20枚を越えていました。

梅雨に入り、途方にくれた私は、鼻汁で汚れた分だけを使い捨てる決心をしたのです。
そうなると、タオルは自宅にプールしておいたものだけでは、あっという間になくなってしまいます。
そこで、「SOS 協力依頼」を発信したのです。
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# by yukiba20 | 2004-08-28 12:24 | 盲導犬 引退犬 ボランティア | Comments(4)

自称犬小屋?に住む盲導犬の引退犬で天使になっちゃったユキばぁとアリサ、とキャリアチェンジ犬サニー&家庭犬ルナ・海と一緒に暮らすワンコのかあさんです。(絵は小山るみこさんの許可を得て掲載しています。)


by ワンコのかあさん