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365日忘れることのなかった日々

息子が、勤務先の地で椎間板ヘルニアの手術をし、往復の日々、1日遅れの追悼になりました。

昨夜、帰りの電車の中で暗い窓外に琵琶湖を見ながら、この湖の真下で地震が起きたら琵琶湖の底が抜けるのだろうか、それとも津波になって湖畔を襲うのだろうかと思いを巡らせました。
でも、琵琶湖は大きいとはいえ、湖。
水量に限りがあります。

あの日襲った津波は、水の尽きることのない海。
あの夜、真っ暗な中多くの被災者は何度も繰り返される余震に、津波にどんなにか不安で怖かったことでしょう。
想像もつかない、経験した人にしかわからない恐怖。

気が付けば、親兄弟・親戚・友人、誰もいなくなっていた。

「その時は助かってよかったと思ったけれど時間がたつにつれ、だ~れもいなくなったのになんで私だけ生きているのだろう」
「あの子のかわりなれるもんなら…」
「なんで、若い子が死んで、ばぁちゃんが生きとるんか…」

持って行き場のない辛さと悲しみを語る老人がいる。

生きていてよかったと思える日が来ますように。
どうか、1日も早くその日が来ますように。

避難所で寒さに震える人たちを見ながら思いました。
もし、犬や猫たちも一緒に避難出来たら、その犬や猫たちと共に毛布にくるまれば何倍も暖かいのに、と。
攻撃性のある子は無理かもしれませんが、うちの子たちのように人が大好きな犬や猫たちであれば、何の問題もなく一つの毛布にくるまっていることができます。

寒さに震える人たちを見ながら、うちの子たちを貸してあげたいと思いました。

ペットを拒否するのではなく、共に生き、助け合える仲間として、丸ごと家族として受け入れられる避難所があっても良いのではないか。
全部とは言いません。
まずは、一部でも良いのです。
そう思いました。

バスで非難する途中の山の中で、バスを止めて、一緒に避難したペットを捨てるように強要した救助責任者もいたと聞きます。
本当だとしたら、その人は、時と場合によっては人間だって捨てていくんでしょうね。

一緒に避難した家族は、どんな思いで置き去りにしたでしょう。
私だったら、多分、共に餓死しても一緒にバスを降りたでしょうが、幼い家族がいる人たちはそうもいきません。

災害が起こるたびに取り残される命と、苦渋の選択に迫られる家族。
ほんの一言「一緒でもいいんじゃない?」「私は構わないよ」。
そう言ってもらえると、きっと、きっとできると思う、ペット同伴可の避難所。

もうすぐ春。
2回目の春が巡ってきます。

私たち忘れてなんかいませんからね。

取り残された物言えぬ家族たち。
保護施設で離ればなれになって暮らしている物言えぬ者たち。
1日も早く元の家族と暮らせますように、新しい家族と巡り会えますように。
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Commented by Yoko at 2012-03-12 13:00 x
本当に、絶対に忘れてはいけないですよね、置いて来た命…そして亡くなった命…。
そして今後は一緒に避難出来る様に、一般人の方達も、「躾」と言う名前の物がお嫌いな人たちも、しっかり一緒に逃げるための躾をしないといけないと思います。
今からでも家の中にいても出来る躾を始めたら良いと思う…クレートトレーニングなんてどぉでしょう…。
クレートの中で吠えずにおとなしく入れる事は必須になるでしょうし…
Commented by char-rin at 2012-03-12 14:07 x
季節は一巡りしたけれど・・・
がれきやら何やらまだ随分と残っていて、まだまだ片付いたとはお世辞にも言えない現状がテレビに映し出されています。

泣く泣く置いてきた小さな命。
白骨となった姿をみると本当に切ないです。
自分の手から離してしまった人たちの思いはもっともっと哀しい事でしょう。

これだけペットと共に暮らしている人たちが多いのですから、一緒に非難できる場所もほしいですね。
それにはやはり、必要最低限の躾は必要だと思います。
おりこうさんなワンコが増えればかあさんの言うように一緒でも構わないわよ、と言ってくれる人も増えるように思います。
Commented by レトっこまま at 2012-03-12 19:58 x
忘れないことの大切さってありますよね。
地震国日本、そして海に囲まれている日本。
自然災害は防げなくても被害が最小限に止められるようにと・・・・。
8年前中越地震がおきた時、仮設住宅でペットも一緒に暮らせるようにと署名活動にしたことがあります。
その時ある人が「なんでペットなんか、人間が一番先でしょう!!命の重さが違うでしょう!!」と・・・。
なんて悲しい人なんだろうと思いました。
今回も泣く泣く大切な家族であるわんこやにゃんこ、牛、豚を置き去りにしなくてはならなかった人達のことを思うと心が痛みます。
一日でもはやくと願います。
Commented by ワンコのかあさん at 2012-03-13 06:57 x
Yokoさん、日本文化のせいかもしれませんが、いまだに犬は外でつないで買うものと言う考えが根強く残っています。
だから、躾もコミュニケーションもあったものじゃない。
家の中で一緒に暮らせば、むやみに吠えることもなくなるし(たまにはいるけど)言うことも理解してくれるようになる。
そうすれば、本当に共生が共棲ができるようになるのだはないかと思う。
その中の一つとしてクレートで過ごす練習も大切だと思います。
Commented by ワンコのかあさん at 2012-03-13 07:04 x
char-rinさん、本当にそうなんです。
お利口な犬が増えたら少しずつでも「いいじゃないの」と言ってくれる人も増えると思う。
ご近所でも、犬のことで何かトラブルがあっても、「ワンコのうちの犬はそんなことせ~へん。ヒトの言うことよう聞く。他の犬や。」と言ってくれます。
そうすると、文句言ってきた人も次からはフレンドリーに見てくれます。
そういうことが積み重なっていくと、きっと一緒に暮らせる避難所もできるはず。
そうでなかったら、私は車の中で暮らすでしょうね。
Commented by ワンコのかあさん at 2012-03-13 07:11 x
レトっこままさん、忘れないって、忘れられていないって、とても大切なことだと思っています。
中越地震の時に署名活動なさったのを後に聞いて、もっと早く知っていたらととても残念に思っていました。

犬猫を嫌がる人の中にはアレルギーなどの事情をお持ちの方もいますが、そうでない人の中には、触ったことがないと言う人も多いんです。
その人たちが、1度可愛いと思ってくれたら逆に力になるんですけどね。

今回はペットだけでなく多くの生き物が繋がれたまま、囲われたまま餓死したのは本当に痛ましいことでした。
Commented at 2012-03-13 18:27 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ワンコのかあさん at 2012-03-14 06:43 x
??さん、記念日ですね。
おめでとう♪
1日違いとは驚きです!
私こそ、ありがとうです。
良い年を重ねていくことができますように。(^^)
Commented at 2012-03-14 08:43 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ワンコのかあさん at 2012-03-14 18:43 x
??さん、ありがとうございます。
一番忙しい時なので、「ひぇ~!」なのですが、なんだか成り行き任せでけっこうやれてますわ(^^;)
お坊ちゃまたちはお元気ですか?
我が家のお嬢、元気すぎです(^0^)
ブログネタはいっぱいあるのでそのうちにまとめて書きますね。
「海のわちゃわちゃ散歩」の続編を(笑)
by yukiba20 | 2012-03-12 09:21 | ただの愛犬家 | Comments(10)

自称犬小屋?に住む盲導犬の引退犬で天使になっちゃったユキばぁとアリサ、とキャリアチェンジ犬サニー&家庭犬ルナ。今は海と一緒に暮らすワンコのかあさんです。(絵は小山るみこさんの許可を得て掲載しています。)


by ワンコのかあさん