え、なんで?
2005年 09月 10日

「こんど、動物愛護に尽くされた方として表彰させていただくことに決まりましたのでお受けいただけますでしょうか。」
「え、私がですか? 何故ですか?」
「はい、元盲導犬だった犬を引き取られて18歳10ヶ月まで飼育されたでしょう?」
「そうですが、ユキは昨年亡くなりましたが・・・」
「はい、存じています。それでも18年10ヶ月も・・・」
「私がユキと暮らしたのは、わずか1年4ヶ月ですよ。」
「はい、それでも・・・」

そういうやり取りがありましたが、結局はお断りしました。
だって、ユキと暮らしたのはたった1年4ヶ月です。
しかも、愛護だなんて崇高なことは思ってもいなかった。
他に本当に動物愛護に尽くされている方がたくさんいらっしゃいます。
表彰されるならそういう個人や団体にこそしていただきたい。



言わない言葉だけに、恐れ多くなりますよね。
だけど「愛護」って 愛してまもる事だもの。
事実かあ様は、ユキちゃんをそんなふうに思っていたんだから、お受けすればよかったのに・・・
まぁ 断ってしまったものは仕方ないっ!
かあ様らしいったら・・もぉ~~~っ。
嬉しくなっちゃう。

でも、ワンコのかあさんは、受けるに値される方だと思います。
事実、私達にユキちゃんを通して、沢山の事を教えて下さいました。
ユキちゃんと過ごされた時間は短くても、愛情は世界一でしたよ。

「愛護」は団体のものだと思っていたからびっくりでした。
ワンコたちが表彰されるのは良いけれど・・・。
30数年愛されて守られているのは、私の方ですからワンコたちに感謝状を渡したいくらい。
もっとも「感謝されるなら肉をくれ」なんて言われそうだけど(笑い)

でも、私の知っている人の中にはこの人こそって言う人は何人もいますもの。
ユキをはじめワンコたちに対する思いは変わることはないのだから、いらな~い。
貰ったら、今までのことが全部嘘のような気がして、なくなってしまいそうで怖いです。
何にもないのが一番幸せです。


愛護って、あらためて考えると難しいですねぇ・・・。
ワンコのかあさんは、表彰のお話がくるくらいに、事実、ワンコ達を愛して大切に想っている人だと思うよ。でも、ワンコのかあさんらしい!!!
誰かに認められるのじゃなくって、自分自身が変わらずワンコ達を愛してやまない気持ちでいること・・・。その気持ちは、周りにいる人にもワンコにも伝わって、温かい輪ができる。それが、大切なんですよね。

私が表彰されるにふさわしくないのは自分が一番良く知っているわ。
ユキは18年10ヶ月を生きたけれど、私が共に暮らしたのは1年4ヶ月と言う短い時間。
愛護団体の目に留まったのは「盲導犬だった・・・」ということなのだと思うわ。
>周りにいる人にもワンコにも伝わって、温かい輪ができる。それが、大切なんですよね。
ゆうこさんのおっしゃるとおりだと思います。
それで十分ですよね。